色々な芸人さんが集まって4分ネタを披露する『お智だちライブ』に
行ってきました。面白かった人もつまらなかった人もいましたが、
新しい発見があったのがオフの二人であり、演技力の高さを感じたのが
ラムズであり、爆発力があって面白かったのがちょーちんあんこーでした。

 色々な人が集結するライブ空間で今まで知らなかった芸人を初めて見て
発見の喜びを感じることがあります。音楽の世界で知らなかったミュージシャン
の曲をたまたま街中でFMや有線で聞いて、気になりだして当該の楽曲を
聞いたり、そのミュージシャンのほかの作品を購入することがあるように
今回のライブで私が知らない芸人で面白いと思って気になったのがオフという
コンビでした。

 ネタの展開が思わぬ方向であったり、言葉のチョイスが独特だったりで
彼らの登場まで今二つの感じを抱いていた中で面白いなと思いましたね。

 このブログで何度も取り上げているラムズですが、今回は今まで何度か
見たネタでした。

 そのネタなんですが、新刊の辞書には誤字や脱字があったり、流れる時代の
中で取り上げられておかしくない言葉が載っていなかったりするのでしょうが
版を重ねると修正されたり、ブラッシュアップされることで精度が高くなる。

 ラムズの今回のネタというのは彼女達が何度も披露する中でリズムがよく
なったり、言葉のチョイスを改めることでよりストーリーがリアリティのあ
るものになり、すんなりと違和感なく見ることができました。

 同じネタを繰り返し、練りこんでいく中で改良や改善を加える中で『深化』
から『進化』を生み出したような気がしましたね。

 そして、今回一番面白かったのがちょーちんあんこー。

 見ている人にとってはじゅんこBAN!BAN!の暴走振りが無軌道なパワーと
卑怯な笑いを生み出していると思うかもしれませんが、私の目には実は
スタンダードな笑いが根底にあり、劇場の雰囲気やライブの流れを敏感に
感じ取って暴走して笑いを取っていると思いますね。

 ひぃさんもじゅんこBAN!BAN!の二人があこがれていたり目標としている
のが海原やすよ・ともこ。

 そのことが非常にわかるのが発声のきれいさとテンポの良さに現れて
います。

 そこで聞きやすいのでストーリーに入っていきやすいという土壌があり、
先に述べた当日の会場の様子や他の芸人を見て、アドリブを入れたり、
観客を巻き込んでいって台本にはない笑いを取っていく。

 他の芸人をネタにできたり、よく見る観客をいじることでの笑いやお笑い
ライブのあるあるネタというのはある意味、彼女達二人が会場する前段階
では考えられなかったことなので棚ボタなのですが、棚ボタを得るには
餅が落ちてくる場所にいて、落ちてきた時にキャッチする必要があるわけで
彼女達はそれができている。

 そして、そのボタ餅を料理するにもきな粉をまぶすのか、しょうゆを
使って焼いておやつとしておいしくするのか、あるいは雑煮を作って
それだけで一回の食事として食欲を満たすものとして料理するのかは
料理人の腕にかかっている。

 そのボタ餅をしっかりキャッチしたのがちょーちんあんこーの二人であり、
ライブ空間のなかでアイデアを出して料理していたのがじゅんこBAN!BAN!
でした。

 暴走するのが持ち味ですが、その暴走の度が過ぎると観客にくどさを嫌がる
空気感を感じるのですが、その暴れ馬をしっかりと騎乗していたのがひぃさん
ですね。

 面倒な暴れ馬(それも牝馬)をしっかりとコントロールしていたのは
能力の高さがないとできないわけだし、同時にお互いの実力や方向性を
理解できないと無理なことだと思います。

 パソコン初心者に高性能のパソコンは使い切ることができないし、
優れたプログラマーに初級者向けパソコンを与えても、持っている能力を
発揮できない。

 優れたプログラマーと高い性能のパソコンがセンターマイクをはさんで
存在していると思いますね。

 ラムズが練り上げた台本と確かな演技力を有していて、ちょーちんあんこー
がスタンダードを縦糸に暴走やアドリブを縦糸に笑いという服を紡いで
いることで女の子社会のあるあるネタや見た目や恋愛などのネタが一つのライブ
のなかで重なっていても、すんなり見ることが可能となっています。

 楽しい時間をライブで過ごし、さらにライブ後に話をすることでネタに
関することを話すことで私のお笑い脳が活性化されましたね。

 芸人として見ながらも、風間春菜がライブに関して目を輝かしている
姿を見てカワイイなと思ったり、ひぃさんとじゅんこBAN!BAN!さんに
『大好きを超えて、もう愛しています。』などと言うとこんなイタリアテイスト
あふれる言葉を聞きなれていないせいか『ありがとうございます。というか
やかましいわ』というツッコミが漫才師の腹からの発声でなくて、一般女性
のフツウの声のトーンになっているところをフェイストゥフェイスで
感じて素の姿を見ることができてうれしかったり、小橋太っ太さんのとなり
にいる姿を見て、この見た目は女子プロレスラーとコーチだなと思ったり
オフステージでも楽しい時間を過ごして面白い時間を過ごせた一夜でした。

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