国際的な大企業で働いてきたオランダ人のハラルド・ジョージ・メイ氏が
今回新日本プロレスの社長に就任しました。新日本プロレスを新しいステージ
へ進めるための人事であり、能力の高い経営者をブシロード社が白羽の矢を
立てたということなのでしょうが、果たして何がどうなるのか気になります。

 レベルの高いレスラーが揃い、そして、いささかレスラーの数が過剰にも
思える新日本プロレス。そこにプロレス愛があり、オランダ人であり、世界の
市場に目を向けている新社長が何を考えているのでしょうか。

 最近の大きな興行というのは大阪城ホールでの大会だったのですが、この
大会で日本人のオカダ・カズチカと内藤哲也という二人のタイトルホルダーが
タイトルマッチで敗れて新チャンピオンにケニー・オメガとクリス・ジェリコ
がなりました。

 プロレスのチャンピオンというのは単純に実力が高いということだけでなくて
観客動員力の高さ、スポンサー受けの良さ、テレビ視聴率や動画サイトでの
顧客獲得力などのいろいろな意味でのポピュラリティが備わっていないと
なれないと思います。

 大阪でのマッチメイクを組むことと外国人のチャレンジャーがタイトルマッチ
で勝利して王者になってもいいという興行会社としての新日本プロレスの
理解や方向性というのは明らかに日本の市場だけを考えているわけでなくて
海外市場を考えてのことだと思います。

 新日本プロレスの動画サイトの加入者増やアメリカやシンガポールなどの
国外での興行などにケニー・オメガとクリス・ジェリコが使えるカードと
して考えているのは間違いないことでしょう。

 抱えているプロレスラーの多さや外国人王者の誕生から新社長が何を
生み出そうとしているのか気になるところです。

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