かわいすぎる女芸人は面白いのか。

　見た目の良さが評価されている女性漫才コンビのまちむすめが
『有吉ジャポン』に出ていました。私は白熱女子というライブで彼女達のネタ
を一度見たことがあり、テレビでも見たのですが、見た目はいいが面白いか
どうかというと面白くなくて、これからどうなるのかなという印象を抱いて
います。

　私はお笑いグルメとしてはかなり雑食属性があり、練りこんだ笑いも好き
ですし即興性があるネタもライブ性のあるアドリブがばんばん入る卑怯な
笑いも好きなのですが、どれにしても一定の法則性であったり、基本的な
ことがある。

　しかしながら、まちむすめのネタを見たときに思ったのは、ある意味カワイイ
女性の井戸端トークで、そこに流れとか段落というものがなくて、不規則に
話すテーマが変わっていくというものでした。

　そこに練りこんだ計算であったり、ネタに深いテーマ性があったら面白い
のかもしれませんが、そういったものが感じられない。

　それが彼女達の狙いなのかもしれませんが、そこに唸るような展開であったり
驚くようなボケとつっ込みがあれば面白いのかもしれませんが、そういった
ものが存在しない。

　同じ日の舞台に立っていたほかの女芸人の実力の高さを見ていて、上手さ
であったり、強かさであったり、練りこんだネタの良さというものを見ていた
だけに少なくともまちむすめにはパワーとか毒というものが感じられなかった
ですね。

　好き嫌いが別れたり、低く評価する人が多くいてもおかしくないし、
厳しい目で見る人がいても不思議ではないですね。

　見た目で劣っていても、お笑いにのめり込んでいたり、進化や成長に
どんよくであるお笑い芸人が魅力的だと思う私です。とりわけ、白熱女子
では客の空気感を察知して恐らく急にネタを変えてきたか、部分的に改良を
加えたり、練りこんでしっかりと台本を作って、しっかり役作りをして
きたコンビの爆発的な笑いを同じ空間で見たから、余計にそう思うのかも
知れません。