ラムズを見ていて思う。お笑いでは量が質を生むのではないか。
ラムズを見ていて思う。お笑いでは量が質を生むのではないか。
 お笑いのライブを見に行って最近思うのは質の高い練習
をすることでネタが練れてきて面白くなるのかもしれないが、
たくさん実践で量をこなすことで上手くなるのかなということ
です。

 私が注目しているラムズの二人というのは、同じ年代の
お笑いコンビの中で吉本以外のメンバーと比較してかなり
ライブに出演しています。

 風間春菜と石田麻由香の二人は確かな演技力があり、
コントをしていて見ている私がすんなりと話に入って
いくことが多い。

 その二人は練習は当然しているのですが、かなり
実戦というものを経験していて、一月に半分以上は
ライブに出演しています。

 客前で新作も旧作も演じることで実際に受けるかどうか、あるいは受ける
ポイントがどこかなどを確認したり、演じる役柄を体に染み込ませていく
作業をかなりしている。

 また、他の芸人さんが演じているところを見ながら、勉強したり、参考
にしていますね。

 同じネタでもかなり役柄が体に染み込んできたり、部分的な修正をする
ことでネタが練りこまれていくのを感じます。

 モータースポーツの世界でパソコン上の情報やエンジニアのシュミレーション
も大事だが、サーキットで限界走行をすることでエンジンや車体の開発が
進むのですが、ラムズの二人は練習もそうかもしれませんが、実戦の量を
増やすことで質的な向上を図っていると思いますね。

 同時に無料だったり、安い価格のライブで実験であったり、テストを
していて、そこからネタの精度を高めたり方向性を定めていると思います。

 まぁ、古い話ですが相撲の輪島さんが人前で長々と稽古するよりも
人(専門誌やスポーツ新聞の記者やNHKの相撲担当者)がいないところで
時間を決めて実戦的な稽古をする方がいいと考えていたり

 テニスのアンリ・ルコントが練習よりも実戦のほうがいいからダブルス
に出場していたりしていました。

 ラムズの二人が練習が嫌いなのかもしれません。あるいは練習もするが
実戦のほうが現場の空気感を感じたり、どのポイントが狙い通り受けて、
どこが思いのほか笑いが生まれているのかを理解できるのは実際の舞台
だから足を運んでくれた客の前でやった方がいいという考えを抱いている
ように思います。

 二人を見ていると生の舞台を重ねることでネタの精度を高めて
いく方向性であったり、特に風間春菜に言えることですがアンケート
用紙をじっくりと読み込んだり、私のような客の立場であったり、お笑い
グルメの意見を聞いて参考にしていますね。

 まぁ、生だから感じたり、生だからこそ伝わったり、生だから気持ち
よかったりすることがあり、生のビビッドな交流が大爆笑という快楽を
得るために必要でそれを全うしているような気がします。

 ラムズに関して言うと量が質を生み、トライ&エラーやテストと検証
から質の高さを生み出しているように思いますね。
 

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