MotoGPのアルゼンチンGPが行なわれていた週末、イタリアのミザノでは
イタリア選手権の開幕戦が行なわれていました。

 日本ではホンダとヤマハ、カワサキのバトルになるかなと思われていて、
実際にそのようになりそうな感じですが、イタリア選手権のスーパーバイク
クラスはドゥカティが実戦を兼ねた開発の場所ということもあって、
ドゥカティのバックアップ体制があり、ライダーがミケーレ・ピッロという
こともあって圧倒的な強さを感じました。

 土曜の第一レースは勝者がミケーレ・ピッロ、二位が同じバルニレーシング
の僚友のマッテオ・フェッラーリが続き、三位がチームは異なりモトコルセ
レーシングですがドゥカティユーザーのロレンツォ・ザネッティが入り
表彰台をドゥカティスタが独占。日曜の第二レースもミケーレ・ピッロが
制して、二位にマッテオ・フェッラーリが続き、三位にルカ・ビターリの
BMWが入り、表彰台独占とはならなかったのですがドゥカティの実戦を
兼ねた開発チームとも呼べるバルニレーシング二連勝で開幕戦を終えて
今年も何事もなければ、大きなタイム差やメーカーのバックアップの分厚さ
やチーム体制を考えるとミケーレ・ピッロとドゥカティが強いのかなと
思いますね。

 意外な健闘を見せたのがBMWユーザーでひょっとしたら、ヤマハ、ホンダ、
カワサキよりもドゥカティライダーが何かしらのトラブルや不調に陥った
時に上位進出がありえるのがBMWライダーなのかなと思わせる展開でした。

 同時に思うのはアプリリアやMVアグスタが中段から下位に沈んでいる
姿を見ているとスーパーバイク世界選手権での上位進出も難しい。
あるいは新モデル登場まで持っているマテリアルでできる限りの活動を
して、来年から先の攻勢に備えているという感じがしますね。

 スーパースポートクラスは今年、芳賀紀行やミシェル・ファブリッツィオが
参戦することになり、注目されたクラスですが、第一レースは世界選手権
同様、ヤマハR6が強いなぁと思わせる展開でトップ4がヤマハユーザーで
勝ったのがケビン・マンフレーディ。二位にロレンツォ・ガベリーニが続き、
地元のマッシモ・ロッコリが三位という成績。

 日曜日の第二レースはディフェンディングチャンピオンでMVアグスタを
走らせるダビデ・スティルペが制して、マルコ・ブッソロッティが続き、
ケビン・マンフレーディが入り、以下、ガベリーニとロッコリが続いて
二位から五位がヤマハユーザー。

 このクラスはMVアグスタ対ヤマハという戦いになりそうだなと思える
ウィークエンドでした。

 

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