お笑いライブを見に行って、ジョリー惑星という女性コンビの漫才を見る
ことが続いています。そして、そのジョリー惑星のフラポテおおたさんが
綾瀬マルタさんと共に動画発信もしていますが、基本的にはラジオの形態
で発信している番組を見て、彼女の器用さを感じています。

 ジョリー惑星の漫才というのはあべみなというボケ役がパワフルに
ボケまくり、そこにポイントを突きながらつっ込むというのが大体の
パターンなのですが、そこであまりあべみなさんが無軌道に暴れまくると
収拾がつかなくなるし、言葉がカブって聴きづらくなる。

 時に場の空気感の中で大暴れしてもいいですし、与えられた時間の
多さによって脱線しても構わないのですが、場を回すのはフラポテおおた
さんになる。そこで暴れ馬をしっかりと時に好きに走らせて、適切な
タイミングで鞭を入れる。

 そして、綾瀬マルタさんとの放送ではマルタさんの経験に裏打ちされた
キャラクターを生かしたり、平日の昼間の放送に必要な空気感を生み出し
たり、ファンからのメッセージをネタにして話を回しながら、的確な
秒読みでスムーズに番組を進める。

 FMなどでは激しくない曲のラインナップを選択し、more music less talkで
平日の昼間に流麗な展開を生むことは可能ですし、実際にやっている人や
局もあるのでしょうが、それをトークで一時間成立させるというのは
相当なラジオ頭があると思いますね。

 漫才で暴れる相方をきちんとコントロールして、ラジオでは普段組んでいない
芸人で高いレベルの一人コントのネタを有している人と共に平日の昼間に
曲なしで一時間の心地よいトークを成立させる。

 暴れ馬も能力のあるサラブレッドも乗りこなす競馬のジョッキーのような
特性をフラポテおおたさんに感じています。

コメント