ラムズやホタテーズを見に出かけて楽しい時間を過ごしたのですが、
その一方で今まで知らなかった芸人の面白いネタを見て、この人は面白いな
という発見もあった一夜でした。

 ラジオとか有線で流れている知らないミュージシャンの曲をたまたま聴いて
これはいい曲だなとかこの作品は素晴らしいと思って、その曲であったり、
他の作品を追いかけるということは音楽好きにはあると思います。

 それに似たことはお笑いの世界でもあって、お気に入りであったり、
実力を持った人を見に行った時に違う芸人さんのネタを見て、この人は
凄いなとか面白いと感じることがあります。

 そんな嬉しい発見があったのが、今日のシルクロードコメディーショー
でして、今回、私のお笑い脳に刺さったのが綾瀬マルタさんと藤子さんでした。

 人妻AV女優の井上綾子さんに似た恵まれた容姿を持った、綾瀬マルタさんが
登場して、最初は単純にいい女だなと思っていたのですが、そこから
繰り出される夫の浮気を疑う人妻というのは言葉のチョイスも体の動きも
実にリアリティがありながら、少々、現実離れしている。

 私のように70年台後半から80年代中盤までテレビっ子で過ごしていた
者にとっては、大映テレビ製作のドラマのような展開を思い出して、
彼女はリアルタイムで見られなかったが、再放送などで見て、ドラマの
あの役割設定や何かの発見などからの急展開や、愛と憎しみがコインの
表と裏のようだったり、過剰に抑揚の効いた口調や思いもよらぬセリフ
などを自ら考えた設定のネタに散りばめているように思いました。

個人的には昔の小泉今日子と石立鉄男さんのやり取りを思い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=9W2duzrZ-bQ&t=174s

 また、大映テレビのことを知らない方はこちらにいいまとめ記事があります。
https://middle-edge.jp/articles/WsZYw

 今回、もう一人気になったのは藤子さんでして、彼女の方のネタは
ある意味、東海テレビ製作の昼間の中島丈博氏が脚本を担当したドラマ
のようなテイストを感じるネタで、これもかなり練りこんだネタと
素晴らしい演技力を感じましたね。

 ライブ終わりで今回、私のお笑い脳を突き刺した二人とお話する時間
があったのですが、私の素朴な感想を話したら、喜んでくれました。
その一方で大映テレビのことを知らなくて、ああいったセリフを作って
話せるというのはすごいなぁと思いましたし、東海テレビ製作の昼の
中島丈博氏脚本のドラマの影響を受けていなくて、ああいった脚本を
作れたのは素晴らしいなと思いましたね。

 他のネタやもっと長い時間の練りこんだネタも見たいなと思わせてくれた
綾瀬マルタさんであり、藤子さんでした。

 

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