衝撃のスイッチ発言から、その後の展開はどうなるのかなと思われて
いますが、追記とも言えるような報道があり、私の中では納得できることが
チームマネージャーの口から明らかになりました。
http://www.corsedimoto.com/gallery/motogp-herve-poncharal-spiega-perche-va-in-ktm-e-lancia-un-appello-a-zarco/

 いい走り、素晴らしい成績を上げたにも関わらず、ヤマハからの技術的な
サポートがされない。あるいは期待できないということになった時に他の
メーカーからの技術的、金銭的なサポートが受けられるということになったら
そちらに目が奪われることでしょう。

 ホンダがカル・クラッチローに行なっていること、ドゥカティがダニーロ・
ペトルッチにしていることなどが少なくともヤマハはテック3にしていなかった
ということで、考えられるのは現状維持であって、さらなる上昇は見込めない。

 ある意味、歴史は繰り返すという感じですね。

 1998年のシーズンにテック3は250ccクラスに参戦していて、ホンダの
ファクトリーバイクで活動していました。

 しかし、この年のホンダの250ccのバイクは失敗作で、そのマシンで何とか
いいタイムをたたき出そうとして無理がたたり、オリビエ・ジャックは
クラッシュすることでタイトル争いから脱落していきました。

 その時に250ccクラスでファクトリーバイクを用意していたのがヤマハ
でして、ヘルベ・ポンシャラルは二台のファクトリーバイクを用意され、
一台はヤマハが推すライダーである中野真矢を受け入れることでヤマハ
陣営として戦っていくことを決断しました。

 速くて勝てるライダーがいながら、マシンのスペックの問題で勝てない
ということになると、他のマシンで勝てないだろうかと考えるのは当然だと
思います。

 ホンダとの別れとヤマハとの出会いには日本人ライダーを使うという条件
があったと思いますが、果たして、今のKTM陣営にはドイツ選手権なり
アメリカ選手権などでKTMの息子と言われる立場のライダーがいるのでしょうか。

 いないのならば、二人のライダーをエルベ・ポンシャラルがライダーの
持参金や速く走る能力、マシンを開発できる才能で選べるわけでより彼が
やりやすい環境でマシンを走らせることができますね。

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