秋葉原で開催された10組が出演するライブを見てきました。お目当ては
ラムズなんですが、その一方で未見の芸人さんで面白い人のネタが見られたら
いいなという思いを抱きながら会場に入りました。

 10組がそれぞれに固定客を持ち、取り置きチケットを売ることができたら
満員になるのですが、それが具現化された混み具合。かなり熱気を感じて
いたところで前説が始まり、ライブスタートとなりました。

 ラムズの今回のネタというのは女子プロレスラーと会社のマネージャー
との控え室での会話というもので、デビュー当時の今よりもやせていた
時の石田さんだったら無理のある設定だったかもしれないが、今の彼女
が説得力を持ってやれる役柄。

 彼女の巨乳は私の下半身直撃で、悪役レスラーのメイクと動くたびに震える
下っ腹は私のお笑い脳に刺さるものでした。

 脚本がよく、二人の演技も上手いので、すんなり話に入っていけましたね。

 いいネタなので、できれば10分ぐらいやってくれたらと思って
いましたが、思いのほか短い時間で終了。

 このネタならば、昭和の頃のでたらめな経営者とレスラー間の派閥に
よる緊張関係がリングに反映されていたエピソードを叩き台にして、
舞台を大きく使ったアクションで駆け回りながら、もう二つぐらいヤマが
あっていいのになと思いましたね。

 逆に言うと、今回のネタにラムズの二人が近年、吉田豪さんが掘り出した
昔の女子プロレス団体のエピソードを加えてボリュームアップしたら
すごい大笑いできる大作ネタが出来あがるなと想像しました。
(吉田豪さんの女子プロレスに関する話はこちらなどにあります。
http://originalnews.nico/33209)

 ラムズの二人は前日、アイドルグループのメンバーの生誕祭のイベントで
ネタをやっているように、そちらの分野での仕事も厭わない。

 そして、今回のように女子プロレスをネタにすることもできる。

 となると、アイドルにも深く接して、プロレスラーや団体も深堀りして
いる吉田豪さんの発表している作品や彼が出演したテレビ、ラジオ、ウェブで
の発言などをより明快に理解して、そこから話を拾っていって一工夫を加えて
より分厚いネタ作りにできる気がしますね。

 色々な人との合同でのライブだから時間的な制約があるというところ
もあって、この長さになってしまっていて残念だなという印象を受けた
のと同時に長い時間演じることが許されるライブならば今日のネタを
さらに広げたり大きなボケと突っ込みをいくつかプラスしたら大笑い
できる大作ネタができるなと感じました。

 その他の芸人さんではたぬきごはんというのは今回初めて見たのですが
キャラクター設定とネタの構成が良くて、笑えるネタをやっていて、同じ
キャラ設定でどんなネタがあるのか、そして、他のキャラ設定でどんな
ネタを持っているのかが気になりました。

 ひよしなかよしの二人の漫才も初めて見たのですが、予想を微妙に
ずらしながら、話を展開して思わぬネタの運びをするというのは
台本がしっかりしていてお互いの息が合っていないとできない漫才な
わけで見ていて面白かったですね。

 フリップ芸で実験的なネタをしている人や見た目で笑いを取る人など
色々なネタを見ることができて面白かったですね。

 全員のネタが終わってから、企画で『ロンドンハーツ』の格付けコーナー
のネタを出演者が出てきてやっていたのですが、これは当初はあまり期待
していなかったのですが、ネタでそれほど面白くなくても、瞬発力や反射神経
が優れている人が結構いて面白かったですね。

 お笑いグルメとしては満足できた一夜でした。

 

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