またまた、ラムズのライブを見た。
またまた、ラムズのライブを見た。
 私が今、気になっている女性芸人というのはちぐはぐ、
ちょーちんあんこー、まとばゆう、わたなべるんるんと
いった人たちも挙げられるのですが、先日、このブログ
で触れたラムズの存在というのはかなり大きなものが
あります。その彼女達が出演したライブを見てきて、
新しい発見があったので、今回はそのことを書いて
みたいと思います。

 彼女達のコントの中で特筆できるのはネタの
よさと演技力ですね。

 私は女性のお笑いの中で女の子社会のあるある
ネタや見た目の良し悪しでの笑いというのはあっ
てもいいのですが、そればかりだと嫌になるし、
台本が駄目だったり、演技力が低いとそうった
ネタに入っていけないというところがあるので
すが、風間春菜、石田麻由香の二人の台本と演技力
は素晴らしいからすんなり観ることができます。

 それに加えて、今回のライブでは開業医の
父親とその娘という設定のコントで非常に練られた
ネタをやっていました。

 ビジネスブスを演じるのにまったく躊躇することがないから、当たり前
と言えば当たり前なんですが、風間春菜の女子高生も見事でした。

 そして、石田麻由香の子供を溺愛しながら、世間的な幸せや無難な選択
を求める父親を演じている姿を見て、この人は汚い親父面のメイクをして、
新聞を読みながら足を広げて、受験生の娘を持つ親の言いそうなことを
説得力ある演技で観客に届ける能力があるのだと思いましたね。

 医者と子供の関係性の中のセリフというのは説得力がないと観客は物語
に入っていけないのですが、それが言葉の選択も演じるときの言葉の
リズムもしっかりと出来ていて、色々な映画や演劇を見ていたり、
親子の関係性を掘り下げたから書けている台本だなと思うのですが、
そこに加えて秀でた演技が加わるのだから、引き込まれますね。

 私の持論の一つに性欲が強い女性は優秀な人が多いというのがあります。
つまり、自らの欲求を満たすために体も頭もフル回転させる人というのは
自ら何か学んだり極めたいという時にも同じように脳みそも肉体も使えば
それがビジネスの領域でも遊びの世界でも当然、高い頂に進むことができる
と私は考えています。

 面白くてエロい女になりたいという風間さんと男性に関しては強い妄想と
願望があるが肉体的には未経験という(ブスライブで話していたから
ここでその事実を明らかにしてもいいと思うのですが)石田さんは
エロ偏差値が高いと思うのですが、その二人が女の子社会のあるある
ネタや見た目に関する話題とは離れた方向で台本をしっかりと練って、
役を演じるのに芸人のポテンシャルを出しているといい作品に繋がりますね。

 『ブスライブ』で爆発的で程度を超えた爆発力のある濃すぎる下ネタで手で
顔を隠していた風間さんと伏目がちになって、口を半開きにしていた石田さん
ですが、ぶっ飛んでいない下ネタを拾って、繋いで、返していて、ボケも突っ
込みも両方して、顔芸でも笑いを取ろうとしていたところにエロ偏差値の高さ
を感じ、そこが核になるであろう演技力の発露が見られます。

 彼女達二人が今後、どんなネタをやるのか、何か新しい方向のことを
考えているのか、キャラクター設定したコントもきちんとできることが
わかった今、とても気になっています。

 ライブ終わりで少し話すことができたのですが、いい意味で野心を抱いて
私のような立場の人が話すことをしっかりと受け止めてくれている二人
なので、保有しているものでこなすのではなくて、新しいものを創造したり、
有しているものを掘り下げることにエネルギーをぶつけていくと思います。
さらなる進化と深化を楽しみにしています。


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