スーパーバイク世界選手権の開幕が三週間後。スーパーバイク、
スーパースポートで契約できなかったが能力のあるライダー(あるいは
単純にバイクを走らせる能力はあるが持ち込み資金やスポンサーを有して
いないライダー)が各国の国内選手権なり世界耐久選手権での交渉を進めて
います。ここのところ耐久のフランスのボルドール24時間レースに参戦する
チームのニュースが入ってきていて、わくわく感が増しています。

 マヌエル・ポッジャーリがドゥカティで参戦するというのは彼の今の
職業的な背景からするとありえるのかなと思いました。
http://www.corsedimoto.com/in-pista/manuel-poggiali-24-ore-le-mans-2018/

 そのニュースに加えてチームトラジメーノがボルドール24時間に参戦する
こと。そこに昨年までスーパーバイク世界選手権でアプリリアのバイクで
戦っていたioda racingのジャンピエロ・サッキがジョイントすること。
そして、そのチームトラジメーノのライダーラインナップがエミリアーノ・
ベルッチ、クラウディオ・コルティ、アレックス・ポリータとなるという
のはかなりのサプライズでしたね。
http://www.corsedimoto.com/in-pista/bellucci-corti-e-polita-dream-team-trasimeno-con-sacchi-per-la-24h-le-mans/

 以前、鈴鹿八耐で2000年代前半に新垣敏之さんとパドックで会った時に
当時の状況と彼の所属していたチームの用意できる予算などでリッターバイク
を走らせる能力と経験があり、声をかけてみたいラインナップがウィリアム・
コスタとクリスティアーノ・ミッリョラーティで、コンタクトできないか
と言われたこと、翌年に同じ話題になったときに私が挙げた名前がジョバンニ・
ブセイ、ジャンルカ・ヴィッツィエッロ、ジャンルカ・ナンネッリ、ヨアン・
ティベリオ、マウロ・サンキーニでした。

 今年のボルドール24時間で契約の縛りがないライダーでリッターバイク
を走らせることができ、マシンを90%の力を出して1時間を走り、一人で8時間
を一定以上のペースで走ることができるライダーを探すのは難しい
と思うのですが、エミリアーノ・ベルッチ、クラウディオ・コルティ、
アレックス・ポリータというのはほぼベストに近いラインナップだと思いますね。

 イタリア選手権やスーパーバイク世界選手権でずっと顔を合わせることが
多かったチームトラジメーノだからできたことということも言えるし、
ジャンピエロ・サッキの強い政治力の発露とも思えますね。

 世界耐久選手権のレギュラーメンバープラス思いもよらぬメンバーの
参戦でかなり面白いレーシングウィークエンドになりそうです。

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