色々な思いがよぎっていますが、カワサキの強さばかりがスーパーバイク、
スーパースポートの二つのクラスで際立ったなぁと思えたシーズンでした。

 この五年ぐらいカワサキの強さと速さを感じていますが、それ以前の
カワサキには美しさや鋭さを感じることが極めて少なかったです。

 以前、藤原克昭と話していた時に『速いバイクというのはやはりカッコイイ
バイクなんだ。見た目がいいバイクというのは空力的にもとんがっていて
鋭さがあって速さに直結しているんだ。』と言っていましたが、ここ五年の
カワサキのバイクはリッターバイクも600のマシンもカッコイイ。

 そして、思うのはかつてのドゥカティやヤマハ、アプリリアのSBKマシンが強かった時に
思ったのは、これは最初にサーキットで走ることを考えて作って、そこで10万単位で
のマシンやエンジンや部品などの信頼性が確認できたら、そこから市販品を
製造しているような印象がありました。

 その時期のカワサキのマシンを思ったのは、先に市販品を製造して、その
マシンをサーキットに持っていって、どれだけ速く走るのか改良を加えている
印象。

 この五年ぐらいのカワサキのバイクは見た目のカッコよさプラス実力のある
ライダーと現場でのオペレーションがしっかりと噛み合って、勝つべくして勝って
スーパーバイクもスーパースポートも制覇したんだなと思いますね。

 果たして来季のホンダのニューマシンがどんな爆発力をヘイデンとブラドルという
ラインナップで見せるのか、カッコイイバイクであるが、今二つの成績だった
ヤマハR1がどういう進化を見せるのか、アプリリアとドゥカティが打倒カワサキ
を目指して、どんな体制で反撃するのか、そして、BMWがどんな動きを見せるのか
来年の2月のオーストラリアが楽しみです。

コメント