8耐レースウィークどたばた日記。その三(7月29日編)。
2016年8月2日 スポーツ 名古屋の自宅からマウリツィオが宿泊しているホテルまで近鉄で行こうか
それとも我が愛しのカブに乗っていこうか考えて、今日はカブで国道1号線を
ひたすら走ることとする。
まぁ、カブをこうして走らせるのは楽しいわけだし、ある意味、このカブ以上に
速いバイク、重たい車体をコントロールして走るライダーの凄さを肌感覚で感じる
のはいいことだと思う。
90分ほどでマウリツィオの待つホテルへ到着。私のカブを見て、写メに撮って
媒体に保存する。果たして何に使うのだろうか。
今週は世界選手権格式は耐久レースのこの鈴鹿のみ。でもって、国内選手権はと
いうとイタリア選手権がミザノで開催。この鈴鹿に参戦するチームの中でイタリア人
ライダーに興味を持って交渉したのかもしれないが、このスケジュールでは難しい
ということだったのだろう。
マウリツィオの息子のルカ・ビターリはイタリア選手権には本来出場していないのだが
スーパーバイク世界選手権の併催レースのストック1000に参戦している。
となると今年の場合、次のレースまでかなり間が空いてしまう。そんなこともあって
様々な可能性を探った結果、ナショナルトロフィーに出走することになった。
そんな話をしているうちにパドックに到着。
フリー走行が始まり、ジャンルカ・ヴィッツィエッロのところに行く。彼はこのサーキット
の素晴らしさ、美しさ、そして、それに伴う難しさを話してくれた。海外からやって来て
初めてこのサーキットを走るほとんどのライダーがこのコースレイアウトの素晴らしさを
口にするが彼も例外ではない。
彼の出番がやって来て、走ったあとにライディングスーツを脱ぐのに袖を引っ張って
くれと頼んできた。こんなことも我々がユニオンバイクジモータースポーツ時代に
レースウィーク中、ずっとやって来たなとしばし、昔のことを思い出す。
考えてみれば、私のこのブログの写真というのはその当時のもので背景に
映っているのはジャンルカ・ヴィッツィエッロのマシンである。
フリー走行の後にチームのオフィスに一緒に行き、ミネラルウォーターを飲みながら
しばし、話す。
このサーキットは実に美しく素晴らしいので、速いバイク、あるいは扱いやすいバイク
で最良のタイヤで走れたら本当に楽しいし、いいタイムが出ると思う。
しかし、残念ながらマシンに問題があって、他のライダーが三速で行けるところが
二速でしか走れなかったり、ピレリタイヤが思うようなものではないので思うような
走りができなくて、歯がゆさが残ると話してくれた。
彼がランチで使える1500円の金券を持ってランチに誘ってくれたので、一緒に
パドック内のレストランへ入るとそこにいたのがルーカシュ・ペシェック。
チェコ語三割、英語七割でこのレースのこと、彼のBMWのバイク、ブリヂストンタイヤ
に関して話す。その彼は恐らくチームが作ったであろう、ルーカシュという名前を
感じてあてて、縦書きでプリントしたシャツを着ていた。まぁ、こういうことが
できるというのは人的にも精神的にも余裕があるチームということなのだろう。
ジャンルカと共にハンバーグカレーを食べて、今週末のここのレースのことと
ミザノアドレアティコのイタリア選手権の話をしていると二つ隣のテーブルにやって
来たのがブレンボのエウジェニオとAGVのマウリツィオである。
食後に場所を移動して、四人でうだうだと話す。まぁ、私以外の三人というのは
マシンが思うように走らなかったり、タイヤがマッチしない時の気持ちというのを
世界選手権レベルでわかるだけにジャンルカがマシンに対する不満やタイヤに
関する不足感を口にすると話が広がっていく。
ジャンルカが先にチームのピットに戻っていくのとほぼ同時にエミリアーノ・ベルッチ
が登場。このライダーにとってはブレンボのエウジェニオとAGVのマウリツィオという
のはこの業界内の凄い実績を残している先達ということもあって、ジャンルカ以上に
リスペクトを持って接しているのがわかる。
楽しい時間を過ごした後に再びパドックを歩いているとジーノ・レアと顔を合わせる。
彼とはステップレーシングチームで一緒だった過去があり、また、シャークヘルメット
を使っていたところからAGVにスイッチするきっかけを作ったのが私だったりするので
オープンに色々と話してくれた。
彼もこの鈴鹿サーキットというのが美しいが攻略が難しいサーキットであることを
話してくれた。
少し、足を伸ばしてパドックの裏側のタイヤメーカーのブースのあるエリアの方に
足を運んでピレリのエンジニアと話をする。彼らにとっても、ここは大きな意味のある
レースなのでイタリアからもエンジニアがやって来て、とりわけYARTに大きな期待を
かけていること、そして、他のピレリユーザーチームにも活躍して欲しいという
ことが人の多さと供給チームの意外な数に表れている。
タイヤメーカーの集まっているエリアからパドックの方に移動すると
四時間耐久の参戦チームの集まるエリア。翌土曜日は四時間耐久レースの
決勝ということもあって四耐のチームが集まるエリアに行くとかなり緊張感が
伝わってくる。
今日のスケジュールの特筆すべき点は夜間走行のセッションがあること。
昨日も今日も実に赤旗が多く掲示されることが多くて、色々と考えることが
多かったのですが、チームも気温も路面温度が低くなり、陽が落ちてからの
ライダーのこと、マシンのことを頭に入れてやることも多いようで各ライダーも
PCの画面を見ながらエンジニアと話す時間を多かったように思える。
マウリツィオと合流して車に乗り込む。彼は何でもヤマハのピットの映像に
映った自分の姿を見てひどく太っているように見えて、痩せないといけないなと
思ったそうだ。
今日の予選のことや今週末のミザノのイタリア選手権の話などをしながら
ホテルに直接戻らず、回転寿司屋に入店。昨日の昼飯がスーパーで購入した
カツ丼。夜がうどん。今日の昼がパドックレストランの天丼で夜が寿司という
ことでずっと日本食ばかりである。
そのマウリツィオだが、痩せないといけないと話した口に入っていた寿司の数が
30貫。痩せたいと思っても目の前においしいものが流れたり、映像を見ると
心と手は相反する動きをするようだ。
食後、ホテルへ行き、私はカブでナイトツーリング。私が名古屋方面へ向かうのと
逆方向の名古屋から鈴鹿方面に車やバイクをよく目にした。なかなか木曜日や
金曜日からサーキット入りするのは難しいので、観客席にスカスカ感を感じたが
明日と明後日はかなりの人が来るのだろうなと実感しながらカブを走らせて帰宅。
それとも我が愛しのカブに乗っていこうか考えて、今日はカブで国道1号線を
ひたすら走ることとする。
まぁ、カブをこうして走らせるのは楽しいわけだし、ある意味、このカブ以上に
速いバイク、重たい車体をコントロールして走るライダーの凄さを肌感覚で感じる
のはいいことだと思う。
90分ほどでマウリツィオの待つホテルへ到着。私のカブを見て、写メに撮って
媒体に保存する。果たして何に使うのだろうか。
今週は世界選手権格式は耐久レースのこの鈴鹿のみ。でもって、国内選手権はと
いうとイタリア選手権がミザノで開催。この鈴鹿に参戦するチームの中でイタリア人
ライダーに興味を持って交渉したのかもしれないが、このスケジュールでは難しい
ということだったのだろう。
マウリツィオの息子のルカ・ビターリはイタリア選手権には本来出場していないのだが
スーパーバイク世界選手権の併催レースのストック1000に参戦している。
となると今年の場合、次のレースまでかなり間が空いてしまう。そんなこともあって
様々な可能性を探った結果、ナショナルトロフィーに出走することになった。
そんな話をしているうちにパドックに到着。
フリー走行が始まり、ジャンルカ・ヴィッツィエッロのところに行く。彼はこのサーキット
の素晴らしさ、美しさ、そして、それに伴う難しさを話してくれた。海外からやって来て
初めてこのサーキットを走るほとんどのライダーがこのコースレイアウトの素晴らしさを
口にするが彼も例外ではない。
彼の出番がやって来て、走ったあとにライディングスーツを脱ぐのに袖を引っ張って
くれと頼んできた。こんなことも我々がユニオンバイクジモータースポーツ時代に
レースウィーク中、ずっとやって来たなとしばし、昔のことを思い出す。
考えてみれば、私のこのブログの写真というのはその当時のもので背景に
映っているのはジャンルカ・ヴィッツィエッロのマシンである。
フリー走行の後にチームのオフィスに一緒に行き、ミネラルウォーターを飲みながら
しばし、話す。
このサーキットは実に美しく素晴らしいので、速いバイク、あるいは扱いやすいバイク
で最良のタイヤで走れたら本当に楽しいし、いいタイムが出ると思う。
しかし、残念ながらマシンに問題があって、他のライダーが三速で行けるところが
二速でしか走れなかったり、ピレリタイヤが思うようなものではないので思うような
走りができなくて、歯がゆさが残ると話してくれた。
彼がランチで使える1500円の金券を持ってランチに誘ってくれたので、一緒に
パドック内のレストランへ入るとそこにいたのがルーカシュ・ペシェック。
チェコ語三割、英語七割でこのレースのこと、彼のBMWのバイク、ブリヂストンタイヤ
に関して話す。その彼は恐らくチームが作ったであろう、ルーカシュという名前を
感じてあてて、縦書きでプリントしたシャツを着ていた。まぁ、こういうことが
できるというのは人的にも精神的にも余裕があるチームということなのだろう。
ジャンルカと共にハンバーグカレーを食べて、今週末のここのレースのことと
ミザノアドレアティコのイタリア選手権の話をしていると二つ隣のテーブルにやって
来たのがブレンボのエウジェニオとAGVのマウリツィオである。
食後に場所を移動して、四人でうだうだと話す。まぁ、私以外の三人というのは
マシンが思うように走らなかったり、タイヤがマッチしない時の気持ちというのを
世界選手権レベルでわかるだけにジャンルカがマシンに対する不満やタイヤに
関する不足感を口にすると話が広がっていく。
ジャンルカが先にチームのピットに戻っていくのとほぼ同時にエミリアーノ・ベルッチ
が登場。このライダーにとってはブレンボのエウジェニオとAGVのマウリツィオという
のはこの業界内の凄い実績を残している先達ということもあって、ジャンルカ以上に
リスペクトを持って接しているのがわかる。
楽しい時間を過ごした後に再びパドックを歩いているとジーノ・レアと顔を合わせる。
彼とはステップレーシングチームで一緒だった過去があり、また、シャークヘルメット
を使っていたところからAGVにスイッチするきっかけを作ったのが私だったりするので
オープンに色々と話してくれた。
彼もこの鈴鹿サーキットというのが美しいが攻略が難しいサーキットであることを
話してくれた。
少し、足を伸ばしてパドックの裏側のタイヤメーカーのブースのあるエリアの方に
足を運んでピレリのエンジニアと話をする。彼らにとっても、ここは大きな意味のある
レースなのでイタリアからもエンジニアがやって来て、とりわけYARTに大きな期待を
かけていること、そして、他のピレリユーザーチームにも活躍して欲しいという
ことが人の多さと供給チームの意外な数に表れている。
タイヤメーカーの集まっているエリアからパドックの方に移動すると
四時間耐久の参戦チームの集まるエリア。翌土曜日は四時間耐久レースの
決勝ということもあって四耐のチームが集まるエリアに行くとかなり緊張感が
伝わってくる。
今日のスケジュールの特筆すべき点は夜間走行のセッションがあること。
昨日も今日も実に赤旗が多く掲示されることが多くて、色々と考えることが
多かったのですが、チームも気温も路面温度が低くなり、陽が落ちてからの
ライダーのこと、マシンのことを頭に入れてやることも多いようで各ライダーも
PCの画面を見ながらエンジニアと話す時間を多かったように思える。
マウリツィオと合流して車に乗り込む。彼は何でもヤマハのピットの映像に
映った自分の姿を見てひどく太っているように見えて、痩せないといけないなと
思ったそうだ。
今日の予選のことや今週末のミザノのイタリア選手権の話などをしながら
ホテルに直接戻らず、回転寿司屋に入店。昨日の昼飯がスーパーで購入した
カツ丼。夜がうどん。今日の昼がパドックレストランの天丼で夜が寿司という
ことでずっと日本食ばかりである。
そのマウリツィオだが、痩せないといけないと話した口に入っていた寿司の数が
30貫。痩せたいと思っても目の前においしいものが流れたり、映像を見ると
心と手は相反する動きをするようだ。
食後、ホテルへ行き、私はカブでナイトツーリング。私が名古屋方面へ向かうのと
逆方向の名古屋から鈴鹿方面に車やバイクをよく目にした。なかなか木曜日や
金曜日からサーキット入りするのは難しいので、観客席にスカスカ感を感じたが
明日と明後日はかなりの人が来るのだろうなと実感しながらカブを走らせて帰宅。
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