毎年、世界チャンピオン候補に挙げられながら、何かが欠けていて
レースに勝つことがあっても、タイトルには僅かばかり足りないピースが
あってチャンピオンになれなかったジョナサン・レアがついに世界チャンピオン
になりました。

 まぁ、今年のカワサキは強かったし、速かった。ヤマハのR1がサーキットに
なく、ドゥカティがライダーのクラッシュで戦列を離れることが多かったり、
ホンダのマシンが古さを感じさせるものになったり、BMWが控えめな活動に
なっていたり、アプリリアがマルコ・メランドリがMotoGPへのスイッチと
なったりとマシン、ライダー、チームの実力差を感じさせるシーズンであり、
ジョナサン・レアの強さと速さが目立つ今シーズンでした。

 そして、最大のライバルとなるチームメイトのトム・サイクスには
少々、運がなかった。内的要因も外的要因もジョナサン・レアがタイトルを
奪うにふさわしい状況になっていましたね。

 今まで、ライダーの能力という部分で高くパドック内で評価されていながら
ホンダでのライダー生活の中では勝つことはできたが、足りないものがあって
タイトルには届かなかった。その彼が勝つためにメーカーをスイッチして
臨んだシーズンは非常にやりがいもあるが、プレッシャーもかかる一年
でしたが、チームを信じ、マシンに信頼を寄せて見事な戦いぶり。
圧巻のシーズンでした。

 ジョナサン・レアはまだ若い。そして、強い野望が存在しています。
今年のように速いバイクといいチーム体制を有することができれば
二連覇も現実なことになってくることでしょう。

 彼とカワサキのマシンで制圧されたシーズンがはたして来季も続くのか
気になるところです。

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