モータースポーツを見ていて、楽しいこともあれば、嬉しいこともありますが
辛かったり、悲しいことも受け止めなければいけません。この9月になって、
夏の終わりを感じることに思い出すのはアレッシオ・ペリッリのアッセンでの
死亡事故です。

 アレッシオ・ペリッリのあの事故の時に私は現場にいました。
映像はトップ集団をフォーカスしていたので、よく彼のクラッシュがどれほどの
ダメージを負ったものなのか、ライダーやマシンはどうなのかわからずにいました。

 あのチームのことというのは私は以前から知っていて、アレッシオとも
サーキットで会えば話すような仲でした。

 サーキットに冷たい空気感や思い雰囲気が流れる中で、レッドフラッグが
出されて、その後、表彰式はシャンパンファイトは行われなかったことから
かなり関係者の中で緊張感が高まりました。

 そして、その日のサーキットで他のレースが行われている時間帯に悪い
知らせが入ってきました。

 アッセンという難しいサーキット。そこで懸命の走りをしていながら、
チェッカードフラッグを受けることなく、彼は我々の元から去って行きました。

 これからのライダー人生がどうなるのか、どんな成長を見せてくれるのか
若いライダーを見ているとそんなことを想像するのですが、近い将来の
ことを考える前に彼は亡くなりました。

 毎年、この時期になるとアッセンでのあの忌まわしい事故のことや彼の
こと、そして、あのチームのことを思い出す私です。

 

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