今季、ドイツスーパーバイク選手権で戦っているマルクス・レイテルベルガーが
BMWと共にスーパーバイク世界選手権にやってくる可能性が日に日に高まって
います。
http://www.gpone.com/2015082417927/BMW-e-MV-Agusta-cercasi-seconde-punte.html

 ドイツ人ライダーが世界選手権で戦うというのはいいことだと思いますね。
その当該のライダーが高い能力を有しているならば、なおのこといい。

 世界選手権に出てくる前にライダーは各国の選手権で戦ってチャンピオン
だったり、トップ争いをして色々な勉強をして、技術を高めてくるのですが
その国内選手権のレベルが高いと世界選手権に入ってきてかなり困ってしまう。

 しかし、ドイツのスーパーバイククラスは少なくともトップクラスはレベルが
高い。

 鈴鹿8耐の時にエルワン・ニゴンと話していたのですが、彼が今季の活動は
母国のフランスではなくてドイツ選手権にしたというのはドイツのほうが
レベルが高い。

 マルクス・レイテルベルガー以外にもハビ・フォレス、ロレンツォ・ランツィ、
マックス・ノイキルフナー、マテイ・シュムルツといった連中との優勝争い
ということはかなりハードな戦いだと話してくれました。

 そのドイツ選手権でいい成績を上げれば、そこから先の世界選手権が視野に
入ってくるのでしょが、果たしてBMWはどんな関与をするのでしょうか。

 私の理解ではアイルトン・バドビーニはいいライダーであるのですが、
彼のチームはBMWからバイクやパーツの供給を受けていますが、メーカーの
スペシャリストやマネージャー側のトップクラスの連中がピットにベタつき
で技術的なこと、商業的なことを高いレベルでやってはいない状況です。

 スーパーバイク世界選手権は現在、カワサキ、ホンダ、スズキ、アプリリア、
ドゥカティが参戦していて、そこにヤマハが傑作バイクのR1で戻ってくること
が確定的。

 そこに分厚い体制での参戦ができなければマルクス・レイテルベルガーは
厳しい戦いを余儀なくされることでしょう。

 私の映画好きはこのブログをお読みの読者の方々はご存知なのでしょうが
ルキノ・ヴィスコンティが満足な予算がなかったら素晴らしい作品を作ること
はできなかったわけで、いくら卓越した能力があっても、必要な予算や体制が
ないと持っている能力は発揮できない。

 ドイツのレースファンの期待が大きく、明るい未来を感じられる
マルクス・レイテルベルガーはメーカーががっついた活動をして
いないドイツ選手権では素晴らしい成績を残していますが、果たして世界選手権
レベルではどうなるのか。彼の動向と同時にBMWの動きや決断も気になっています。

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