鈴鹿8耐ウィークドタバタ日記土曜日編
2015年7月27日 スポーツ 土曜日ということで朝から行われるのがストック600の4耐。
そんなわけで、すでにヘルメットのメンテナンスができていて特別な用事の
ないマウリツィオは9時にホテルを出るということでそれに合わせてホテルの
一階にやって来たが、彼の姿はない。
待っている間にユーロスポートのフランス人と話す。まぁ、いつものことだが
私が下手だが気持ちのこもったフランス語を話すと初対面の彼らは驚く。
そこにウィリアム・コストが登場。ウィリアムが私のことをもう20年も
前から知っていてこの日本人は凄いというかクレイジーでレースを全部
フォローしているといささかオーバーに話す。
エルベ・ポンシャラルのチームテック3でホンダの250で走っていた時に
ファクトリーバイクはオリビエ・ジャックでRSを走らせていたのがウィリアム。
同じ体制で続けていくのかなと思っていたが、98年のホンダのファクトリー
マシンがダメダメでテック3はヤマハと交渉し、ジャックは残留。もう一人は
ヤマハのプッシュで中野真矢が加入して、ウィリアムはカテゴリーを変えて
このスイッチがバッドリザルトに繋がったら彼のライダー生命は終わりに近づく
と思っていた。
しかし、高速ハードバトルのモンツァでポールポジション。現場に居て、
あのトップタイムはチームも本人も嬉しかったが、私にとってもすごく嬉
しかったことだったなどと話す。
こういうライダーにとって大きな意味のある成績やレースのことを話すと
本人は非常に喜んでくれる。無論、ウィリアムもそうで彼としばし談笑した後、
別れて、マウリツィオを待つ。
9時20分ほどになり、マウリツィオ登場。朝食の時間は終わってしまって
いるが、彼を待っている間に目の前のスーパーにどんどん人が入っていく
姿、買い物カゴを持って車に入っていく姿を見たので、ここで食べられない
なら、あそこで何か買おうと進めて一緒に店内に。
開店間もないということで店内で焼きあがってすぐのホカホカのパンの
匂いに足が早く動き、さらに缶コーヒーを買おうとすると弁当売場を通る
ことになり、お寿司のセットに彼の足は止まる。
そんなわけで、クロワッサンを朝食に、寿司のセットを昼食のために
購入して、店内の食事スペースで食べながら、ルカ・ビターリに鈴鹿8耐
に一度経験のために参戦させてみたいが、どこかカワサキ系のチームを
知らないかと尋ねられる。プライベートチームは知っているが、彼らは
ディーラー系のチームでその結びつきでショップの地元のライダーを
地方選手権なり全日本なりで走らせているわけで、そうなるとそこに
イタリア人を走らせるということは難しいし、レベルやチームの規模が
大きくなると若いライダーを経験のために走らせるということよりも
実績を求めるから日本のチームでエルワン・ニゴンあたりのクラスの
ライダーを走らせるような形になるから難しいだろうと率直に答える。
車に乗り込み、サーキットへ入る。茂木と違って、近くにホテルや商業
施設があるというのはいいことである。
サーキットではすでにストック600による鈴鹿4耐が行われていて、
未来のスター候補生が走っている。8耐関係者はのんびりしている人、
慌ただしい人がいるが海外から来たメディア関係者は4耐は基本的にノーケア
なので、8耐参戦ライダーのインタビューを取ったり、土曜日ということで
明らかに増えてきたキャンペーンガールを撮影したり口説いていたりしていた。
4耐のウィナーが14歳のボーイで、テニスのジュニアの大会に行って、
14や15歳のプレイヤーの親の年齢が私と一緒だったり、最近は年下だったり
することを思い出す。
パドックから離れてメインスタンドの裏のイベントスペースに行く。
スタンドはまばらだが、こちらの方はかなり人が多くて、バイクの展示に
目が奪われたり、ステージで行われているイベントを眺めながら過ごして
一旦、ヤマハのオフィスに行き、マウリツィオに冷蔵庫で保管してもらった
寿司を食べる。
土曜日ということもあり、かなりパドックは人も増えてきた。まぁ、
当然ではあるが、注目度があって、たくさんの人やモノや商品があるところに
宣伝費なり広告費用というのは存在する。そして、この酷暑という天候。
たくさんのキャンペーンガールがいて、彼女たちの露出度が高いのは当然
というか必然だろう。そこに群がるのがたくさんのカメラ小僧たちである。
キャンペーンガールが少なくて、参戦ライダーやスポンサーが乏しくて
メーカーが力を入れていないというのは良くないことだなと改めて思う。
このレースの参加台数は多く、華やかさがあるのだが、一方で思うのは
今回のように世界チャンピオンクラスが参戦するとなると、上位レベルでは
タイム差や実力の違いがなくてもポールシッターと最後尾のライダーでは
ラィディング能力やチーム力に力があるので、スプリントならともかく
耐久レースでは危険ではないだろうかとも思う。
さて、今日の注目はトップテントライアルであるが、これはもう、
本当にポル・エスパルガロの素晴らしさと凄さを感じる圧巻の走り。
コースの前半の1コーナーからS字の切り返しなどマシンから振り落とされる
のではないかと思われるようなライディングでギリギリまで攻めた走り。
明らかにライダーもマシンも100%の走りでサーキットがどよめいている
中でフィニッシュラインを超えてタイムが2分6秒フラット。大歓声が
ヤマハピットで起こり、メインスタンドのヤマハフラッグが大きく揺れる
すさまじい盛り上がりだった。
その後、ケーシー・ストーナーの素晴らしい走りを見せる。スーパーラップ
であり、彼のタイムも本当に素晴らしいし、見事なタイムでしたが、何せ
エスパルガロのタイムと走りが素晴らしすぎて霞んでしまう。
中須賀も素晴らしい走りを見せるが、エスパルガロのタイムに僅かに及ばず
ポールシッターはポル・エスパルガロということになった。
まぁ、マシンの素晴らしさとポル・エスパルガロの凄さと彼を呼んできて
必勝体制を作ったヤマハの本気を感じた予選結果で、これに果たしてホンダと
ケーシー・ストーナーが何を考え何をするのかが気になる結果でした。
興奮から醒めて思ったのは、ポル・エスパルガロの神ラップを見て彼の
能力の高さを感じたのと同時にR1というバイクがライダーフレンドリー
なマシンであるということ。そして、同時に思ったのはエスパルガロが
R1に乗ったのは先週の鈴鹿でのテストが初乗り。そして、鈴鹿も初めて。
同僚の中須賀はR1というバイクは耐久用もスプリント用も何度も走っていて
鈴鹿も全日本でもテストでも何度も走っている。
その彼がポル・エスパルガロにコンマ1以下のタイム差であっても負けて
しまうというのはいかがなものか。
ポル・エスパルガロの能力の高さ、マシンへの適応性とサーキットの迅速な
理解度の高さが高い評価を与えることができることは当然だし、私も彼の
素晴らしさを感じる。
その一方で中須賀がポル・エスパルガロよりいいタイムを出せなかった
というのは彼の評価を下げることになるだろう。
中須賀の近未来の活動予定がどのようなものになるのかわからないが、
世界レベルのライダーの凄さを感じるのと同時に中須賀の足りないもの、必要な
ことを感じてしまった。
マウリツィオと会い、ポル・エスパルガロのスーパーラップについて振り返る。
彼の話ではポル・エスパルガロの能力はワンラップだけだったら今や
バレンティーノ・ロッシを凌駕するのではないか。しかし、空タンクに
近い状態で新品のグリップのいいタイヤで一周のみでの戦いになるわけでは
ないので、95%の力を50分出し続けるという部分で足りない部分があると
いうことと所属しているチームに問題があるのではないかというのが彼の
理解である。
同時に思うのは私が知る限りポル・エスパルガロはいいやつで話していて
楽しい。その彼に足りないのはバレンティーノ・ロッシが有している悪魔性
ではないだろうか。
125時代のバレンティーノ・ロッシは能力と若さで勝つことができたが
250時代の一年目ではそれだけで勝つのは難しくなってきたことが理解できた。
そこで原田哲也とロリス・カピロッシが居なくなった時にアプリリアという
小さな規模のメーカーが勝つには一人にリソースを集中させて、ホンダ、ヤマハ
ファクトリーに対抗して、彼のライディングスタイルにマッチしたマシンを
開発して王者になった。
500のナストロアズーロホンダは彼のために作られたチームで全てが
彼に集中する体制を構築して、MotoGPになってからはミシュランが彼の
ライディングに合わせてタイヤを作り、それを利用してアドバンテージ
を手にした。それがブリヂストンライダーの伸長で劣勢になってきたら
マスコミを利用して玉田誠が勝てるのはブリヂストンだからという論調を
張って、同じ道具で玉田が勝ちたい気持ちを利用してブリヂストンの
プライオリティライダーの彼がミシュランに来て、タイヤメーカーの
変更に悩む彼が沈み、バレンティーノ・ロッシはアドバンテージを
得ることになった。
ミシュランが全体的に競争力を失い始めたら、政治力を使ってブリヂストン
を手にする。
良く言えば、勝利に純粋できわどいカードを躊躇なく切れるのが支配者の
条件なのでしょうが、それができるのがバレンティーノ・ロッシだと思うの
ですが、そういったことがポル・エスパルガロには少なくとも現時点ではない。
同時にルーチョ・チェッキネッロというのはライダーとして中級レベルで
あるが、彼は陸上競技などと違って道具とかパッケージがバイクのレースでは
勝敗やタイムに大きく結びつくことを知っていて、スポンサーを業界関係
企業ではすでに先発のチームに取られていることを知っているから業界に
縁のない企業で話を進めて資金を獲得したり、部品メーカーとの繋がりを
密接にして、お金を払うことなく部品を手にしなかったり、現物支給しても
らったりいい製品やレースで強みを発揮する道具を出してもらうことで
ラィディング能力で足りないところを補ったりして、それをチームマネージャー
の立場でもそれを行いいい成績を上げようとする。
バレンティーノ・ロッシが持っている良く言えば純粋で悪く言えば悪魔性
であったり、ルーチョ・チェッキネッロがビジネスマインドを現在の
ポル・エスパルガロは持っていないから、それが今後必要ではないかという
ことを私が社会学の立場から話していました。
その後、マウリツィオと車に乗り、寿司を食べに行った後、マッサージ
を受けたい彼にホテルの近場の情報を渡して平田町駅へ行き、帰宅する。
酷暑の戦いになりそうだ。
そんなわけで、すでにヘルメットのメンテナンスができていて特別な用事の
ないマウリツィオは9時にホテルを出るということでそれに合わせてホテルの
一階にやって来たが、彼の姿はない。
待っている間にユーロスポートのフランス人と話す。まぁ、いつものことだが
私が下手だが気持ちのこもったフランス語を話すと初対面の彼らは驚く。
そこにウィリアム・コストが登場。ウィリアムが私のことをもう20年も
前から知っていてこの日本人は凄いというかクレイジーでレースを全部
フォローしているといささかオーバーに話す。
エルベ・ポンシャラルのチームテック3でホンダの250で走っていた時に
ファクトリーバイクはオリビエ・ジャックでRSを走らせていたのがウィリアム。
同じ体制で続けていくのかなと思っていたが、98年のホンダのファクトリー
マシンがダメダメでテック3はヤマハと交渉し、ジャックは残留。もう一人は
ヤマハのプッシュで中野真矢が加入して、ウィリアムはカテゴリーを変えて
このスイッチがバッドリザルトに繋がったら彼のライダー生命は終わりに近づく
と思っていた。
しかし、高速ハードバトルのモンツァでポールポジション。現場に居て、
あのトップタイムはチームも本人も嬉しかったが、私にとってもすごく嬉
しかったことだったなどと話す。
こういうライダーにとって大きな意味のある成績やレースのことを話すと
本人は非常に喜んでくれる。無論、ウィリアムもそうで彼としばし談笑した後、
別れて、マウリツィオを待つ。
9時20分ほどになり、マウリツィオ登場。朝食の時間は終わってしまって
いるが、彼を待っている間に目の前のスーパーにどんどん人が入っていく
姿、買い物カゴを持って車に入っていく姿を見たので、ここで食べられない
なら、あそこで何か買おうと進めて一緒に店内に。
開店間もないということで店内で焼きあがってすぐのホカホカのパンの
匂いに足が早く動き、さらに缶コーヒーを買おうとすると弁当売場を通る
ことになり、お寿司のセットに彼の足は止まる。
そんなわけで、クロワッサンを朝食に、寿司のセットを昼食のために
購入して、店内の食事スペースで食べながら、ルカ・ビターリに鈴鹿8耐
に一度経験のために参戦させてみたいが、どこかカワサキ系のチームを
知らないかと尋ねられる。プライベートチームは知っているが、彼らは
ディーラー系のチームでその結びつきでショップの地元のライダーを
地方選手権なり全日本なりで走らせているわけで、そうなるとそこに
イタリア人を走らせるということは難しいし、レベルやチームの規模が
大きくなると若いライダーを経験のために走らせるということよりも
実績を求めるから日本のチームでエルワン・ニゴンあたりのクラスの
ライダーを走らせるような形になるから難しいだろうと率直に答える。
車に乗り込み、サーキットへ入る。茂木と違って、近くにホテルや商業
施設があるというのはいいことである。
サーキットではすでにストック600による鈴鹿4耐が行われていて、
未来のスター候補生が走っている。8耐関係者はのんびりしている人、
慌ただしい人がいるが海外から来たメディア関係者は4耐は基本的にノーケア
なので、8耐参戦ライダーのインタビューを取ったり、土曜日ということで
明らかに増えてきたキャンペーンガールを撮影したり口説いていたりしていた。
4耐のウィナーが14歳のボーイで、テニスのジュニアの大会に行って、
14や15歳のプレイヤーの親の年齢が私と一緒だったり、最近は年下だったり
することを思い出す。
パドックから離れてメインスタンドの裏のイベントスペースに行く。
スタンドはまばらだが、こちらの方はかなり人が多くて、バイクの展示に
目が奪われたり、ステージで行われているイベントを眺めながら過ごして
一旦、ヤマハのオフィスに行き、マウリツィオに冷蔵庫で保管してもらった
寿司を食べる。
土曜日ということもあり、かなりパドックは人も増えてきた。まぁ、
当然ではあるが、注目度があって、たくさんの人やモノや商品があるところに
宣伝費なり広告費用というのは存在する。そして、この酷暑という天候。
たくさんのキャンペーンガールがいて、彼女たちの露出度が高いのは当然
というか必然だろう。そこに群がるのがたくさんのカメラ小僧たちである。
キャンペーンガールが少なくて、参戦ライダーやスポンサーが乏しくて
メーカーが力を入れていないというのは良くないことだなと改めて思う。
このレースの参加台数は多く、華やかさがあるのだが、一方で思うのは
今回のように世界チャンピオンクラスが参戦するとなると、上位レベルでは
タイム差や実力の違いがなくてもポールシッターと最後尾のライダーでは
ラィディング能力やチーム力に力があるので、スプリントならともかく
耐久レースでは危険ではないだろうかとも思う。
さて、今日の注目はトップテントライアルであるが、これはもう、
本当にポル・エスパルガロの素晴らしさと凄さを感じる圧巻の走り。
コースの前半の1コーナーからS字の切り返しなどマシンから振り落とされる
のではないかと思われるようなライディングでギリギリまで攻めた走り。
明らかにライダーもマシンも100%の走りでサーキットがどよめいている
中でフィニッシュラインを超えてタイムが2分6秒フラット。大歓声が
ヤマハピットで起こり、メインスタンドのヤマハフラッグが大きく揺れる
すさまじい盛り上がりだった。
その後、ケーシー・ストーナーの素晴らしい走りを見せる。スーパーラップ
であり、彼のタイムも本当に素晴らしいし、見事なタイムでしたが、何せ
エスパルガロのタイムと走りが素晴らしすぎて霞んでしまう。
中須賀も素晴らしい走りを見せるが、エスパルガロのタイムに僅かに及ばず
ポールシッターはポル・エスパルガロということになった。
まぁ、マシンの素晴らしさとポル・エスパルガロの凄さと彼を呼んできて
必勝体制を作ったヤマハの本気を感じた予選結果で、これに果たしてホンダと
ケーシー・ストーナーが何を考え何をするのかが気になる結果でした。
興奮から醒めて思ったのは、ポル・エスパルガロの神ラップを見て彼の
能力の高さを感じたのと同時にR1というバイクがライダーフレンドリー
なマシンであるということ。そして、同時に思ったのはエスパルガロが
R1に乗ったのは先週の鈴鹿でのテストが初乗り。そして、鈴鹿も初めて。
同僚の中須賀はR1というバイクは耐久用もスプリント用も何度も走っていて
鈴鹿も全日本でもテストでも何度も走っている。
その彼がポル・エスパルガロにコンマ1以下のタイム差であっても負けて
しまうというのはいかがなものか。
ポル・エスパルガロの能力の高さ、マシンへの適応性とサーキットの迅速な
理解度の高さが高い評価を与えることができることは当然だし、私も彼の
素晴らしさを感じる。
その一方で中須賀がポル・エスパルガロよりいいタイムを出せなかった
というのは彼の評価を下げることになるだろう。
中須賀の近未来の活動予定がどのようなものになるのかわからないが、
世界レベルのライダーの凄さを感じるのと同時に中須賀の足りないもの、必要な
ことを感じてしまった。
マウリツィオと会い、ポル・エスパルガロのスーパーラップについて振り返る。
彼の話ではポル・エスパルガロの能力はワンラップだけだったら今や
バレンティーノ・ロッシを凌駕するのではないか。しかし、空タンクに
近い状態で新品のグリップのいいタイヤで一周のみでの戦いになるわけでは
ないので、95%の力を50分出し続けるという部分で足りない部分があると
いうことと所属しているチームに問題があるのではないかというのが彼の
理解である。
同時に思うのは私が知る限りポル・エスパルガロはいいやつで話していて
楽しい。その彼に足りないのはバレンティーノ・ロッシが有している悪魔性
ではないだろうか。
125時代のバレンティーノ・ロッシは能力と若さで勝つことができたが
250時代の一年目ではそれだけで勝つのは難しくなってきたことが理解できた。
そこで原田哲也とロリス・カピロッシが居なくなった時にアプリリアという
小さな規模のメーカーが勝つには一人にリソースを集中させて、ホンダ、ヤマハ
ファクトリーに対抗して、彼のライディングスタイルにマッチしたマシンを
開発して王者になった。
500のナストロアズーロホンダは彼のために作られたチームで全てが
彼に集中する体制を構築して、MotoGPになってからはミシュランが彼の
ライディングに合わせてタイヤを作り、それを利用してアドバンテージ
を手にした。それがブリヂストンライダーの伸長で劣勢になってきたら
マスコミを利用して玉田誠が勝てるのはブリヂストンだからという論調を
張って、同じ道具で玉田が勝ちたい気持ちを利用してブリヂストンの
プライオリティライダーの彼がミシュランに来て、タイヤメーカーの
変更に悩む彼が沈み、バレンティーノ・ロッシはアドバンテージを
得ることになった。
ミシュランが全体的に競争力を失い始めたら、政治力を使ってブリヂストン
を手にする。
良く言えば、勝利に純粋できわどいカードを躊躇なく切れるのが支配者の
条件なのでしょうが、それができるのがバレンティーノ・ロッシだと思うの
ですが、そういったことがポル・エスパルガロには少なくとも現時点ではない。
同時にルーチョ・チェッキネッロというのはライダーとして中級レベルで
あるが、彼は陸上競技などと違って道具とかパッケージがバイクのレースでは
勝敗やタイムに大きく結びつくことを知っていて、スポンサーを業界関係
企業ではすでに先発のチームに取られていることを知っているから業界に
縁のない企業で話を進めて資金を獲得したり、部品メーカーとの繋がりを
密接にして、お金を払うことなく部品を手にしなかったり、現物支給しても
らったりいい製品やレースで強みを発揮する道具を出してもらうことで
ラィディング能力で足りないところを補ったりして、それをチームマネージャー
の立場でもそれを行いいい成績を上げようとする。
バレンティーノ・ロッシが持っている良く言えば純粋で悪く言えば悪魔性
であったり、ルーチョ・チェッキネッロがビジネスマインドを現在の
ポル・エスパルガロは持っていないから、それが今後必要ではないかという
ことを私が社会学の立場から話していました。
その後、マウリツィオと車に乗り、寿司を食べに行った後、マッサージ
を受けたい彼にホテルの近場の情報を渡して平田町駅へ行き、帰宅する。
酷暑の戦いになりそうだ。
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