ゲーム中盤で0-5という敗色濃厚のゲームを逆転勝利した我らがドラゴンズの
戦いをCBCラジオで聞いていたのですが、ものすごい盛り上がりでしたね。
まぁ、ゲーム展開から盛り上がるのはわかるのですが、その盛り上がりを
臨場感あふれる放送に生かしていた制作側のディレクションを感じました。

 私がヨーロッパから戻る直前にチェコのスポーツバーでアイスホッケーを
見たり、イタリアでビールを飲みながらサッカーを見たりします。

 そこで思うのはチェコやイタリアのテレビ製作者は現地の盛り上がりを
リアルに伝えたい。そこで客席の音声を流し、その盛り上がった大歓声が
流れる中でアナウンサーと解説者が声を張って話を進めていきます。

 それが私の頭に馴染んだ状態で日本に戻ってくると日本のほとんどのテレビ局
はアナウンサーの実況と解説者の解説をじっくり聞かせたいという意識が
高いのかかなり現地の観客の音声を低く抑えていて、コメンタリーブース
の音声を強調しているような番組作りをしているようでお客さんが少ない
のかじっくり見る観客が多いのかと思ってしまいます。

 今日のドラゴンズのゲームをCBCラジオで聞いていたのですが、観客が
盛り上がっているのは当然ですが、同時にCBCラジオの担当ディレクター、
サウンドエンジニアはナゴヤドームではなくて、屋外球場である豊橋で
開催されているゲームで現場の盛り上がりを重視して、客席の音声を
分厚く届ける方向に舵を取って、その盛り上がった状況下でドラゴンズ愛の
あるアナウンサーが腹から声を出して実況していたように思いました。

 ある意味、試合展開、豊橋という球場を土壌にして、ナゴヤドームの
静かな投手戦では作れない番組作りをしていたように思いました。

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