花粉症の症状が和らぎ、テニスをやるにしても見るにしてもいい時期だな
と思える季節になり、毎年出かけているのが岐阜のカンガルーカップ。
毎年、何か発見だったり、驚きだったり、喜びを感じる大会ですが、今年は
予想は裏切られ、期待は十分以上に応える姿を見ています。

 QFを終えて、SFに進出したメンバーが確定しました。そこには日本人が
二人。今年の出場メンバーから見て、実力的に土曜日、日曜日に残る可能性が
高い日本人というのはクルム伊達公子、江口実沙、穂積絵莉だと思っていたの
ですが、土曜日に戦うのはアンダー20の二人。17歳の大阪なおみと19歳の
日比万葉でした。
http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=109820

 まぁ、先に述べたように予想は裏切られたが、この二人はテニスファンから
寄せられる期待には十分以上に応えていますね。日比万葉は一回戦で何と
クルム伊達公子を破るアップセット。二回戦も穂積絵莉に勝ち、QFは
第四シードのDuan相手を下してのSF進出。この日比万葉のテニスを見ていて
シングルバックハンドで緩いボールを有効に使い、テニス頭と脚力を
感じた戦いぶりでした。

 個人的には奈良くるみ、土居美咲に続くのは尾崎里紗、江口実沙、澤柳
璃子、加藤未唯かと思っていたのですが、彼女たちより更に若い世代の
二人の快進撃。リアルなモノは美しいファンタジィと醜いリアリティが
溢れているのですが、岐阜に美しいファンタジィと実力の世界の中で
敗れて悔しい思いや情けなさを感じているプレイヤーの醜いリアリティが
美しいハードコートに表現されています。

 さて、どんなSFになるのか。そして、どんなファイナルとなるのか
楽しみです。

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