michelinの開発は順調か。

　MotoGPに帰ってくるミシュランタイヤ。そのミシュランのワンメイクに
色々な思いや想像を持つ人がいるのでしょうが、フランスのメーカーは近い
将来の大きなプロジェクトに向けてイタリアで動いています。

　イタリア選手権は全5大会10レース。その中の一番注目されているのは
スーパーバイククラスなのですが、ここはタイヤウォーがあります。

　日曜日開催の第二レースのスーパーバイククラス。ウィナーはミケーレ・ピッロのドゥカティ。二位はアレッシオ・コラーディのBMW。三位は昨年の
イタリア選手権チャンピオンのドゥカティを駆るイバン・ゴイでした。

　このトップ3の顔ぶれはイタリア選手権の中で業界内評価が高いライダー
ばかりで納得できる結果だったのですが、1－3フィニッシュだったドゥカティ
陣営が使用しているタイヤがミシュランでした。

　ミケーレ・ピッロはドゥカティのテスターとしてスーパーバイクや
MotoGPのマシンを走らせているキャリアの持ち主でブリヂストンや
ピレリのキャラクターを理解していて、ミシュランのエンジニアが
比較対照したい上で持ってこいのライダー。

　イバン・ゴイはチームがミシュランと強い関係性を有していて、
ただレースでタイヤを使うというのではなく、テストにも協力し、開発に
力を入れて、強力なタイヤを作ってもらい、それを独占的に使えたり、
ライダーの好みに沿ったタイヤを用意してもらってタイトルを奪い、今季は
そのタイトルの防衛をしようとしている。

　ある意味、ミシュランの力の入れ方が明快にくっきり見えるのが
今回のミザノだったと思いますね。そして、ミシュランの開発はかなり
上手く行っていて、何事も無ければピッロとゴイの二人がレースを支配
する。そこにコラーディやジャンルカ・ヴィッツィエッロが爆発的な
速さといいタイヤが用意すれば、ドゥカティコンビに割って入ることが
できるということがよく理解できたレースだったと思いますね。