ドミニカという国から色々な苦しみや悲しみを乗り越えて特にツアーの活動を
中止しながら戦ってきたビクトル・エステッラ・ブルゴスがなんと34歳にしてATPツアー
初優勝を決めました。
http://www.ubitennis.com/blog/2015/02/08/atp-quito-estrella-burgos-riscrive-la-storia-del-tennis/

 まぁ、初めての大会というのは色々なことが起きて、セミファイナルでは雨で長時間
待機することになったり、電力トラブルに見舞われたりととんでもないことが起きましたが
大会は歴史的な一日で終わりました。

 日本という国にいるとテニスで能力があると、メーカーからのサポートが得られて、
この国で存在する所属契約というものがあるのが当然なものだと受け入れてしまいますが
ドミニカという国ではそういった物的、金銭的なサポートは存在しないと思います。

 そんななかで特にツアーを周れなかったり、苦しい時期を過ごした彼ですが、決して
引退をすることは考えなかった。諦めが悪いという勝負師が必要不可欠な要素は
彼は持っていて、年齢を理由に自らのキャリアを終えることはなかった。

 今回の優勝は彼にとっても大きな優勝ですし、彼の母国にとっても重要なものでしょう。
そして、多くのチャレンジャーレベルで戦っている連中にとっても、テニス先進国以外の
国から世界を目指す人にとっても大きなニュースだと思います。

 確かにこの時期の南米でのクレイコートトーナメントであり、大会規模はATP250。
トッププレイヤーが不在でありましたが、今回のこの優勝は賞賛に十分値しますし、
大きなバリューのあることだと思います。

 34歳であること、ドミニカ出身であることなど、彼のテニス人生にはここに来るまで
色々なことがあったと思います。彼のテニス人生を話せば一時間番組ができるでし
ょうし、書けば一冊の本ができることでしょう。

 スーパースターの出世街道まっしぐらというのもテニスを感じたり理解できるものが
ありますが、同時に今回の彼の34歳での初優勝もツアー環境や彼のキャラクターや
内面を感じ取って強いintarestingを世界中のテニスファンが感じることもできるでしょう。

 素晴らしい優勝であり、何か色々な波紋が広がる素晴らしい日曜日の出来事だったと
思います。

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