KTMの本気。メーカーの選択。

　KTMがMotoGPに出てくるのはわかっていましたが、そのマシン開発のテスターに
アレックス・ホフマンを求めて契約を交わしてテストに臨むというのはこのメーカーの
本気度を感じます。
http://www.gpone.com/2014121615654/Hoffmann-lascia-l-Aprilia-per-la-KTM.html

　メーカーとしては他のメーカーのバイクのいいところと悪いところ。そして、作った
バイクと他のメーカーとの比較をしたいとなるとそれまでのキャリアで同業他社の
マシンを走ってきたライダーを陣営に引っ張り込んでテストを重ねてエンジニアの
机上の理想論が現実的に機能するのかどうかを調べたい。

　そう考えると、KTMにとってアレックス・ホフマンというテストライダーのチョイスと
いうのは正しいし理にかなっていると思いますね。

　同じドイツ語圏であり、チャンピオンマシンの開発担当としてアプリリアで今年の
アプリリアだけでなくて、カワサキとサイクスというコンビに敗れてしまった昨年の
状況から何を足して、何を加えて、何を削って競争力のあるマシンを作ったのか。
そして、アプリリアのマシンにはサーキットによって速いところとそうでないところが
ありましたが、そういった中でどこに手を加えてチャンピオン争いするようになったのか
ということをKTMの首脳陣もエンジニアサイドも求めていたように思います。

　KTMの本気度を感じるニュースですね。

　アプリリアにとってはこれはすぐに来年のチャンピオンシップで直接ぶつかる相手の
メーカーのテストライダーに就任するわけではないので、契約間近になっていなくなるのは
ダメージはあるが、他のライダーで契約がまとまっていない人でリッターバイクの経験の
ある人を探せばいいという判断なのか、とりわけ揉めてしまったようなことはないのは
後釜候補とは最終局面まで話が進んでいるのかなという気もします。

　個人的には芳賀が開発ライダーとして高い能力があるのか見て見たい気もしますが。