日本人の多くが錦織圭の出場するATPファイナルに注目していた時に、フェドカップの
ファイナルがプラハで行われていました。2タイムスウィンブルドンウィナーのぺトラ・クヴィトヴァとWTAのトーナメントのタイトルをいくつも持っているルーシー・サファローヴァが
いいテニスをすればチェコの勝利の可能性が高いと思っていたのですが、ほぼチェコ人
が望んでいたようなプレイ内容で結果を残しました。

 今回の勝利と言うのは色々なことを考えさせてくれますね。

 私は以前、プラハオープンに何度か出かけていて、このブログでも情報発信して
いたのですが、近年はプラハ、および他の都市でWTAトーナメントは開催されて
いません。

 彼女たちが地元で活躍すること、プレイを見せることというのは、このフェドカップ
かエキジビションぐらいなもので、色々な意味で、地元の人たち、チェコの方々に
いいところを見せたいと意気込んでいたことでしょう。

 その観客の多くというのはチェコ人なんですが、これがスポーツの国別対抗戦に
なると彼らの多くが対ドイツ(そして対ロシア)になると強いナショナリズムを持って
応援する。そのチェコ人の観客にとっても今回の勝利は素晴らしいことでした。

 まぁ、そういったナショナリズムの問題、チェコの経済のこと、そして、人口1000万人
の小国チェコが世界一になるには、偶発的にトッププレイヤーが出てきたわけではなくて
素晴らしい育成システムが存在していて、トッププレイヤーがWTAツアーで戦って
いるということがありますね。

 チェコのアイスホッケーアリーナの特設コートでの大きな盛り上がり(あのプラハの
フローレンツに近い場所のテニスアリーナでも寒くてできなかったり、観客動員
などの問題があったのでしょうが)を見て、小国チェコにあって、日本にないものを
感じていました。
 

コメント