鈴鹿8耐をBS12で見ていて、割に面白いレースだったなと感じながら見ていましたが
表彰台のセレモニーで気になったところがありました。

 ウィナーは高橋巧、レオン・ハスラム、マイケル・ファンデンマルクのハルク・プロが制し
たのですが、ウィナーだけがやることが許される花火のカウントダウンの時にサーキット
アナウンサーに話を振られた時に高橋巧は英語が話せないと答えていました。

 まぁ、日本語は世界的に見て非常に特別な言葉ですから、母国語しか話せない日本人が
いるのは不思議ではないし、多いと思います。しかしながら、20年前ならともかく、現在の
世の中でレースの世界で世界の頂上を狙うような人やマシンを安定的に速く走らせる
能力のある人が日本では満足せずに世界選手権格式のレースの世界に行こうとするな
らば好き嫌いは別にして、英語は話せないと持っているバイクを速く走らせる能力を
発揮できないと思います。

 高橋巧が全日本というカテゴリーだけで満足してライダーとして世界を目指すことなく
国内だけで活動するということなら構わないのでしょうが、世界を舞台に戦いたいという
ことであれば、英語を話すか、優れた通訳、この場合の優れた通訳というのは学歴が
あるという意味ではなくてライダーのメンタリティだったり、レース界の習慣などを理解
したうえで言語を訳すことができるという意味なんですが、それができる通訳をつける
ということが必要となってきます。

 彼がどのようなキャリアを進むのかわかりませんが、レース界とテニス界の両方で
空気を吸うことがある私はテニスの世界ではジュニアの時代でも色々な国に行き、
違う国籍のプレイヤーと練習したり、ダブルスを組むのを見ているわけで、鈴鹿8耐を
制するライダーの立ち位置を世界選手権にするには必要なことを備えていない様子に
少々驚いてしまいました。まぁ、それだけ世界に行くことにリアリティを感じていないとか
いざとなったら短期間でも一気に学習するから今は違うことに時間とエネルギーを費やしているということかもしれませんが。

コメント

nophoto
サトウ
2014年8月5日9:44

彼は8耐を世界選手権と捉えていないんではないですか?
チームメイトが外人であってもチームが大きいから通訳がいてくれて、それこそ自分は走るだけの状況が当たり前すぎて。
キャリアの頂点として世界へつまりmotoGPなりスーパーバイクで戦いたいとかチャンピオンになりたいという欲求が希薄なのではないのかと想像します。