既報ですでに多くのモータースポーツファンがご存知のようにバレンティーノ・ロッシが
ヤマハと来年と再来年の二年契約を結びました。
http://www.motoblog.it/post/302135/valentino-rossi-a-sky-rinnovero-con-la-yamaha

 このニュースというのはヤマハにとってもバレンティーノ・ロッシにとっても、現実的に
考えられる最良のシナリオだったと思います。

 ヤマハにとってはイタリアだけでなく、ヨーロッパで最も人気のあるライダーを手にする
ことができた。

 バレンティーノ・ロッシにとっては、ドゥカティに出戻ることは考えられない。ホンダは
サテライトチームでの可能性はあっても、ファクトリーチームに居場所はない。
そうなると、考えられる最良の環境とバイクというのはヤマハのファクトリーチームという
ことでそこで更に二年間の活動ができるというのはいいことでしょう。

 おそらくはバレンティーノ・ロッシはヤマハでライダー生活を終えることが濃厚です。

 では、彼はその後、何をするのか、どんな可能性があるのでしょうか。

 バレンティーノ・ロッシが今日に至るまで何度かフェッラーリのF1マシンをテストして
きましたk。

 しかし、彼がバイクでの活動を終えてフェッラーリF1を走らせることはないでしょう。
彼はF1に行くには歳を取り過ぎました。

 車のレースの世界にいる人や自動車産業の住民にとっては、常識的に理解されている
ことですが、ヤマハとトヨタの関係というのは株の持ち合いをすることで、以前に比べて
強いものになりました。

 そして、スペシャリストの製造者と受益者という関係性から考えられるのはヤマハと
トヨタの関係性というのはコスワースとフォード、イルモアとメルセデスの関係性に
非常に近い。

 実際にトヨタの車でヤマハのエンジンを搭載している車というのも多いですからね。

 そこで考えられるのはヤマハ陣営にいるということというのはトヨタと関係性を
持つのに不自由しない。

 そして、トヨタは低燃費の車をガソリン価格が高くなっているヨーロッパで売っていきたい。
さらにバレンティーノ・ロッシはバイクでの活動を終えた後の生活のことを考えなければ
いけない。

 バレンティーノ・ロッシがYから始まる六文字のメーカーのロゴではなくて、Tから始まる
六文字の車をルマン24時間やラリーで走らせるということはメーカーサイドもライダー
サイドにとっても現実的にいいことではないか。色々な意味で合意形成を進めやすい
話ではないでしょうか。

 ヤマハとの二年契約と彼の年齢とバイクメーカー、自動車メーカーの立場や姿勢や
彼の今後のことなどを考えると色々な想像ができるなと思いますね。

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