イギリス人テニスプレイヤーのエレナ・バルタチャが亡くなったというニュースが
世界中に流れました。多くの人が哀悼の意の表したり、追悼のメッセージを発したり
しています。衝撃の強さというものがテニスの世界に広がっていますね。

 私も彼女の現役時代に試合を見たことがありました。それほど、長い時間話すことは
なかったのですが、丁寧に質問に答えてくれたことが印象に残っています。

 まだ、30歳。テニスプレイヤーとしてのキャリアを終えて、テニスアカデミーで未来の
スタープレーヤーを育てる。あるいはテニスの楽しさを届けるという第二の人生が始まって
あまりにも早く、そして、色々なことを彼女の夫や周りの人に残してがんで逝ってしまいました。

 テニスプレイヤーは世界を飛び回り、美しいファンタジーや醜いリアリティを感じながら
長いシーズンを戦います。

 世界ナンバーワンプレイヤーは一人しかなれないし、大会の最終日に笑えるのは
ウィナーだけです。ツアーで戦う中で蹴落とすプレイヤーがたくさんいます。

 そのタフさや厳しさを同時代に味わったり、彼女と戦ったプレイヤーがキャリアを終えて
第二の人生が始まったばかりにがんで亡くなってしまったことに衝撃を受けているのでしょう。

 私の中でも悲しみが宿っています。彼女の死というものがいかに影響力のあるもの
か感じているこの数日です。福岡で開催されている五万ドル大会でイギリス人
プレイヤーが一回戦で敗退しているのは、単純に実力が成績に帰結しただけなのか
あるいはメンタルなものがあったのだろうか気になります。

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