ここのところの日本語メディアは国際問題に関してはことの大きさからウクライナ情勢が
大きなボリュームで伝えられていますがイタリアでは新しい政権が始まりました。
http://www.repubblica.it/speciali/politica/data-journalism/2014/02/26/news/data_journalism_governo_renzi_il_pi_giovane_e_il_pi_rosa_d_italia_secondo_openpolis-79537696/

私がマッテオ・レンツィの内閣を見て思うのは若さや女性の閣僚の多さですね。
これは動画や写真を見て第一印象として強く残りました。

 そこで思ったのは若きイタリアの指導者及び彼のブレーンはひょっとしたら日本の政局と
内閣成立を見て反面教師にしたのではないかというものですね。

 小渕内閣は病気と死去ということでなくなり後継内閣は選挙ではなくて、自民党内の
権力闘争やパワーバランスというところから宇野宗佑内閣が生まれました。

 選挙で生まれた内閣ではなくて流動化して混迷化した政局から生まれた内閣でしたが
そこからは目新しさや斬新さはない内閣でした。

 選挙で生まれた内閣ではない。そして、自民党内の実力者の話し合いで誕生した
宇野宗佑政権は全政権の踏襲や後継ということが色濃くあり、人事も見栄えがよくなく
かつての細川護煕政権や近年の小泉純一郎内閣のような支持率はありませんでした。

 政局で生まれた内閣は全政権の後継となり、その結果が代わり映えしない人事となり
低い支持率となった。村上春樹の本を読んでいるレンツィは既成政党との交渉や
M5S(movimento 5 stelle)といった新しいムーブメントと際どい交渉はあったのでしょうが
非常に若さが感じられ女性が多い内閣となりました。

 イタリアという国なのでイタリアの南北問題やバルカン政治の中で様々な裏切りや離反
はあったり、部分肯定や部分否定が国会内でもジャーナリズムでもあふれるのでしょうが
内閣発足のとりわけ対外的なイメージは新しさと斬新さを感じさせます。そこに宇野宗佑
との違いというか、ひょっとしたら反面教師にしたような感じを覚えます。

 39歳の若き指導者。果たしてイタリア共和国はどんな道を進むのでしょうか。

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