スーパーバイク世界選手権でかつて参戦し、勝利も記録していたビモータが
サーキットに戻ってきます。

 ビモータの不在というものは私にとって悲しさと辛さを抱かせる状況でした。
しかし、小さなのメーカーは復帰を決意しました。フェデリコ・フェリーニが生まれた
リミニで彼らは栄光への『道』を考えたのでしょう。『甘い生活』を想像したのでしょう。
そして、私は今『インテルビスタ』を読もうとしています。

 ビモータの現在にいたるまでの最後の優勝は奇跡的なオーストラリアの大勝利でした。
その後、あのシーズンの途中で彼らは経済的なトラブルというか払うべき人が払わない
というようなことがあり、とんだいっぱい食わせ者の無計画でずさんな経済活動の
せいで彼らはミザノのサーキットで走ることなく姿を消しました。

 『空が泣いた時に才能あふれるオージーライダーが笑った』あのフィリップアイランド
のウェットの路面でアンソニー・ゴバートはリミニの船を見事に操り、日本の4メーカー、
イタリアのドゥカティとアプリリアに影を踏ませぬ素晴らしい圧勝で世界のレースファンを
驚かし、ビモータファンを喜ばせました。

 http://yasumarzo.diarynote.jp/201002190004494469/

 残念なことに先述のように彼らはサーキットを去りましたが、彼らはサーキットに戻って
きたいという気持ちは消えることなく開発を進めていました。

  ベルギーのレーシングチームのアルスターは昨年のシーズンをエミリアロマーニャ州
の他のバイクメーカーであるドゥカティと共に戦いました。

 しかしながら、思い描いていたシーズンとはならず、契約を終了させて、ドゥカティ
は他のチームと関係を結び、2014年シーズンを迎えることとなりました。

 アルスターのフランシス・バッタはイタリアのアプリリアとの交渉にボローニャモーターショー
にやってきて話し合いを進めましたが、契約には結びつかずに終わりました。

 スーパーバイク世界選手権に再参入を考えていたビモータとオートバイメーカー
とのジョイントを求めていたアルスター。両者が近い未来のために交渉のテーブルについたのは必然でした。

 お互いの必要とすることや求めるものが合致して両者は契約を結びました。

 果たしてリミニのメーカーとベルギーのチームは美しいシーンを作ることができるのでしょうか。

 フェデリコ・フェリーニの想像力にニーノ・ロータの音楽が重なり、流麗な映像が生まれました。

 彼らはどんな『道』を歩むのでしょうか。そして『甘い生活』を構築することができるのでしょうか。

 私は『インテルビスタ』を待っています。

 

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