かつて、F1の世界で戦ってきたイギリス人エンジニアのブライアン・ハート氏が
亡くなりました。
http://www.autosport.com/news/report.php/id/112034

 彼のレーシングキャリアというのはF1という何もかもがとんがっていて、大規模で
最先端の中で大企業や巨大資本が人やモノやお金やエネルギーを費やして戦う中で
は非常に厳しく難しいことが多かったと思います。

 彼のF1のパドックの様子というのは一言で言うなら『小さなメーカーの大きな挑戦』
80年代、90年代にイタリア、ドイツ、フランス、ドイツ、日本という自動車産業が存在する
国のメーカーの参戦体制に対して、彼は戦いを挑みました。

 限られている予算、協力体制のあるチームの規模など大変難しいことが内部の人間も
外部の人たちも簡単に理解できる中で彼の作ったエンジンのユーザーチームやドライバー
は特に素晴らしいレースやミラクルを起こしました。

 80年代のターボ時代のトールマンハートでの世界中のレースファンが驚きと喜びを
感じたレース。

 90年代のNA時代になってからのサプライズと幸福感に満ち溢れたいくつかのバトル。

 日本人の私にとっては岡山でジョーダンハートが三位に入ったことは強く印象に
残っています。

 また、メルボルンでフットワークアロウズがなんと三位を獲得したレースは勝ったのは
有力チームのスタードライバーであったが、ヒーローは他に存在するということを見せて
くれました。

 昨日から、世界中のレースファンが彼の活動や製造し供給したエンジンのことを
考えながら動画サイトを見たり、懐かしいレースに思いを馳せていることでしょう。
彼はこの世を去ってしまいましたが、素晴らしいレースと成績は永遠に語り継がれて
いきます。

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