日本時間の土曜の夜中に心配になるニュースが入りました。そして、日曜の朝に
悲しい思いを抱きました。搬送先の病院でドリアーノ・ロンボニが亡くなりました。
http://www.derapate.it/articolo/morto-doriano-romboni-al-sic-supermoto-day-2013-dopo-un-brutto-incidente-con-vizziello-foto/52355/

 マレーシアで天に召されたマルコ・シモンチェッリのメモリアルイベントで行われた
レースでドリアーノ・ロンボニが転倒し後続のライダーは接近状態で危機を回避できず
重篤な状態でヘリコプターで病院に搬送されましたが、彼は亡くなりました。

 私とドリアーノとは初めて出会った時から昔からの友人のような空気感を感じました。

 鈴鹿でのパドックでの出会い。そして、手首を痛めての引退危機から復帰して
500ccクラスでアプリリアのV2マシンを走らせ、ホンダ、ヤマハ、スズキを追撃した年の鈴鹿で見事な予選のアタックで予選で一列目を獲得した日本グランプリ。

 ダッチウェザーの中で自身初、そしてアプリリアにとっても初めての表彰台をもたらした
オランダのアッセンでのレース。アプリリアのイタリア人と一緒に喜びを分かち合った
時のこと。

 参戦カテゴリーをスーパーバイク世界選手権へ移して、型落ちのドゥカティで
一発の速さを見せて予選一列目を奪ったモンツァの土曜日のパドック。
チームの連中と一緒に楽しい時間を過ごしました。

 ヤマハのR1でイタリア選手権で走ることになり、ヴァッレルンガで再会して大きく
なった娘さんと共にレースを見て表彰台を得て幸福感を感じた時のこと。

 イタリアモーターサイクル連盟からの要請を受けて、プチェッティカワサキで
スーパースポートのチームでマネージャー業を始めて、才能あふれるリカルド・ルッソ
と共に上々の世界選手権デビューシーズンを送り、ライダーとは違う立場であるが
明るい未来と可能性を感じていた時に今回の事故は起きてしまい、そして、彼は
息を引き取りました。

 来年はサーキットで彼に会えると思っていた私にとっては混乱と哀しみの土曜の夜と
日曜の朝でした。

 今日は彼の冥福を祈りながら、我が家のビデオライブラリーから彼のレースの映像を
見て過ごしたいと思っています。

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