読売新聞対小泉純一郎の原発論争は非常に面白い。

　タイトルで原発の賛否に関する論争が面白いという言葉に嫌悪感を感じて
しまったとしたらinteresting(興味深い)と理解していただけたらと思います。

　小泉純一郎という政治家の今までやってきたことや立ち位置、所属政党と
いうところからすると脱原発というのはわからないような感じがします。
しかし、今の彼は明確に脱原発を声高に叫んでいます。

　一方、読売新聞の姿勢や方向性というのはよく理解できます。

　今のこの時期に原発をめぐる議論で小泉純一郎と読売新聞が真っ向から論争する
ことになるというのは3.11がなければあり得なかったことでしょう。

　個人的には原発に関して、与党側の政治家からも危険性やリスクを考えて
脱原発を叫ぶ政治家が出てくるのはあり得ると思っていたのですが、それが小泉氏で
あるというのは意外な気がしました。

　ここのところの流れから巨大な部数を誇り大きな影響力を持つ言論機関と少々
過去の人になった感がある（それゆえに思っていることを口にできているという
印象もある）元首相が正面からぶつかりあってどんな議論が形成されるのか
気になっています。