日曜日にイタリアで行われたフェドカップのファイナルでイタリアがロシアを破り、
ワールドチャンピオンになりました。

 決勝でのイタリアのメンバーとロシアのメンバーを見たときにイタリアが圧倒的に
優位だなと思ったのは事実でした。イタリアはほぼベストメンバー。しかし、ロシアは
現在のトップクラスではなくて、かなり劣るメンバーでした。

 しかし、勝負の世界に油断は禁物ですし、実力差があっても、何が起きるかわからない
のがテニスの戦い。実際に最初のシングルスはロベルタ・ビンチはマッチポイントを三つ
握られながらの逆転勝ちでした。

 勝つのが想定されている試合をしっかりと勝ちきるというのは難しいところもあります。
相手はダメでもともとということで、普段使っていない技術や戦術を使い、試合を制する
ために奇策や積極策を講じて来たときにその時の試合の勢いや相手が実力以上の
レベルとなって勝って当然の試合を落とすということはあります。

 プレイヤーや監督がディフェンシブになりすぎないように、そして、刺すべきトドメを
しっかり刺すようにして、試合を支配するようにした結果が第一試合のビンチの逆転
勝ちにつながり、そこから第二、第三シングルスも勝利したと思います。

 昨年のエミリアロマーニャ州の大地震で心を痛めた強い思いを抱きながら
シーズンを戦ったサーラ・エッラーニは昨年大ブレイクしました。

 しかしながら、各選手からのマークも厳しくなり、今年は昨年ほどの輝きを見せられない
でいた彼女がシーズン最後にこうしてイタリアの世界一に貢献したのはすごくうれし
かったですね。

 プラハのフローレンツバスターミナルで会い、プロレフの大会会場で彼女と話していた
時はまだ130位台でした。しかしながら、彼女はトップ50、上手くいけばトップ30の
可能性を感じました。

 その彼女が有明で会った時はサーフェースの関係もあるのでしょうが、非常に
攻撃的なスタイルの練習をしてランクの上昇、実力アップを果たそうとしていました。

 その後、昨年大ブレイクを果たして、トップテン入りしたというのは嬉しい話でしたが
今年の今二つのシーズンとなっている戦いぶりに小さな体で長いシーズンを高いレベルで
戦うことの難しさや厳しさを感じていました。

 しかし、こうしてイタリアにフェドカップをもたらした。色々な難しい一年でしたが、いい
シーズンエンドとなりました。

 イタリアのテニスに新しい勲章が増えたのはピアディーナを食べるのとランブルスコ
ワインを飲むのが好きでエミリアロマーニャ訛りのイタリア語を話すテニス好きの私に
とっても非常にうれしいことでしたね。 

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