MotoGP日本グランプリレースウィーク日記その四
2013年10月29日 スポーツ 何とか土曜日に予選が終わり、決勝を迎えた。まぁ、月曜日にレースという
ことや日曜日のセッションスタートが朝の六時台なんてことにならなくてレース業界人
ほっとして日曜日を迎えたという空気感が横溢しているホテルのロビーである。
大体の連中がレース後に空港に行って帰国するか、羽田か成田近郊のホテルで
宿泊して月曜に出発なので大きな荷物を持ってチェックアウトの連中がほとんどである。
でかい荷物を車に詰め込んでサーキットに出発。
金曜や土曜よりも当然早く出発したのだが、やはり車もバイクも多い。レースウィーク
の日曜日を感じる。
寒さを感じながらサーキット到着。7時15分にパドックに着いたが、かなり寒く、
霧がかかっている。
金曜日の悪天候の関係で長くなったウォームアップ走行であるが、1コーナーの
ところでかなり霧がかかりセッションストップ。たまたま、チームイタリアのところに
いたらイタリア1のパオロ・ベルトラーモに掴まる。天気はどうなるのか、レースは
どんな感じになるのかショートインタビューを受ける。その20分後にFBを見たら
私のインタビューを聞いた男が私にメッセージを送ってきた。これが現今のレースと
メディアとSNSの関係なんだろう。
霧が再びセッションを止めることなく終わり、スケジュールは進み、Moto3のレースへ。
レースの内容というのは、まぁ、今季何度も見たようなスペイン人の表彰台独占。
まぁ、このカテゴリーでも強くてお金があって、マテリアルやチーム体制に恵まれて
いるチームが上位を占めるという感じである。
Moto2クラスはスタートしてすぐにクラッシュがあり、救急車両が入り、ライダーを
応急処置やマシンの撤去などをする。
私としてはモスクワで近かったアントネッリを失い悲しい時間を送ったことも記憶に
新しい。AGVのマウリツィオもダイネーゼのステーファノも画面を凝視する。
ライダーがコース上で寝ているのはすぐに動かすのはまずいという救急救命スタッフ
の判断なのか、重大な局面を迎えているのかどちらなのか気を揉むが、幸いなことに
前者であり、救急車内に運ばれてサーキット内のクリニカモービレに運ばれることに
なった。
まぁ、ドクターがヘリコプターに同情して一刻を争って救命医療をするということでは
ないということで少々安心感を抱いた。
再スタートが行われ、今度は重大なクラッシュはなかったものの、有力ライダーが
クラッシュがあり、このもてぎでポル・エスパルガロのこのカテゴリーの世界タイトルが
決定となった。
チームマネージャーのポンスも一時期難しい時期を送っていただけにこのタイトルという
のは非常に嬉しいものだっただろうし、AGVとダイネーゼ目線で言うと大きな意味のある
ニューワールドチャンピオン決定で喜びを噛み締めるオフィスであった。
MotoGPクラスはまたしてもスペイン人の表彰台独占。あの三人を追いかける可能性が
あったロッシは二度のコースアウト。まぁ、彼はオフィシャリーには口に出さないが
あまりこの国もサーキットも好きでないようなのでイタリアの2レースやオランダのように
何が何でも勝つとか高い集中力を保って勝利にしゃにむに戦うという部分が薄く
なってきていたような気がして仕方がない。
まぁ、誰しも全盛期もあれば衰退期もあるし、永遠に戦えるわけでもないし、
辞める時期もあるわけだし、全てのレースを勝てるわけでもないからロッシでも
サーキットを去る時期はやってくるし、ライバルに先行されるということもあるのだろうが
今回のレースを見て、かなり終わりが近づいてきていて、再び勝てるのだろうかと
思えるようなレースであった。
ロレンソの素晴らしさとマルケスの成長と強さ、ペドロサの安定性だけが際立って
他のライダーとチームとパッケージはもはやカテゴリーが違うくらいのように思えた
レースであった。
MotoGPのレースが終わり、しばらくして、AGVとダイネーゼの契約ライダー本人
やチームスタッフがヘルメットやライディングスーツを持ってインプレッションを
話したり要望を出して次のレースに備えるのだが、忙しい最中ポル・エスパルガロ
本人がチャンピオンTシャツを着てやってきた。AGVのマウリツィオは不在であったが
ダイネーゼのステーファノはいて、抱き合って喜ぶ。
いつでも初勝利と世界チャンピオン決定という瞬間は特別なモノがあるのだが、
こうしてニューワールドチャンピオンを祝福できるというのはいいものである。
私もステーファノもAGVとダイネーゼロゴの前でニューワールドチャンピオンを
撮影。これはすぐにフェイスブックなどのSNSやダイネーゼのHPに掲載される。
ライブ感あふれる情報発信である。
まぁ、ヘルメットにしても、ライディングウェアにしてもただ使っているということだけでなく
どこをどうしたらいいのか、ヘルメットの視認性であったり、空気の流れや汗の吸収
などに意見をしたり、ライディングウェアの使い勝手に関して感じたことから提言した
ことというのは製品の改良や進化につながるわけで、こうして使ってまもなくやってきて
色々印象を的確に指摘しているライダーとは共に戦っているという共有感を有する
わけだし、そういうライダーに勝って欲しいとか王者になって欲しいというのは当然
である。
また、AGVで言うとマウリツィオは世界で戦っていたライダーであり、彼にライディング
に関してアドバイスを求めてきたりするようなライダーが学習したり理解してその結果、
こうして世界チャンピオンになるというのはうれしいものである。
私にしても、薄い関係性ではあるが、こうしてモノの進化や開発を進めたりしながら
レース後のインタビューや時間的な様々な縛りがあるなかで契約先にやってきて
報告するライダーというのはシンパシーを強く感じるものだ。
メーカーの人間からすると、地方選手権から国内選手権でトップクラスの成績を
残し、世界選手権にやってくるが、すごい人が様々な国からやってきて戦う世界選手権
で世界チャンピオンになるというのは大変なことであることはよくわかっているわけで
共に幸福感を味わえるというのはいいものだなと思う。
レースの世界だから勝者がいて、敗者もいるのだろうが、選ばれた人間がベストを
尽くして、世界の頂上についた瞬間を共有して、そして、こうして喜びを分かち合える
ことができるというのは素晴らしいもので、何とも言えない至福の時間を共有できたのは
実にうれしいものであった。
ことや日曜日のセッションスタートが朝の六時台なんてことにならなくてレース業界人
ほっとして日曜日を迎えたという空気感が横溢しているホテルのロビーである。
大体の連中がレース後に空港に行って帰国するか、羽田か成田近郊のホテルで
宿泊して月曜に出発なので大きな荷物を持ってチェックアウトの連中がほとんどである。
でかい荷物を車に詰め込んでサーキットに出発。
金曜や土曜よりも当然早く出発したのだが、やはり車もバイクも多い。レースウィーク
の日曜日を感じる。
寒さを感じながらサーキット到着。7時15分にパドックに着いたが、かなり寒く、
霧がかかっている。
金曜日の悪天候の関係で長くなったウォームアップ走行であるが、1コーナーの
ところでかなり霧がかかりセッションストップ。たまたま、チームイタリアのところに
いたらイタリア1のパオロ・ベルトラーモに掴まる。天気はどうなるのか、レースは
どんな感じになるのかショートインタビューを受ける。その20分後にFBを見たら
私のインタビューを聞いた男が私にメッセージを送ってきた。これが現今のレースと
メディアとSNSの関係なんだろう。
霧が再びセッションを止めることなく終わり、スケジュールは進み、Moto3のレースへ。
レースの内容というのは、まぁ、今季何度も見たようなスペイン人の表彰台独占。
まぁ、このカテゴリーでも強くてお金があって、マテリアルやチーム体制に恵まれて
いるチームが上位を占めるという感じである。
Moto2クラスはスタートしてすぐにクラッシュがあり、救急車両が入り、ライダーを
応急処置やマシンの撤去などをする。
私としてはモスクワで近かったアントネッリを失い悲しい時間を送ったことも記憶に
新しい。AGVのマウリツィオもダイネーゼのステーファノも画面を凝視する。
ライダーがコース上で寝ているのはすぐに動かすのはまずいという救急救命スタッフ
の判断なのか、重大な局面を迎えているのかどちらなのか気を揉むが、幸いなことに
前者であり、救急車内に運ばれてサーキット内のクリニカモービレに運ばれることに
なった。
まぁ、ドクターがヘリコプターに同情して一刻を争って救命医療をするということでは
ないということで少々安心感を抱いた。
再スタートが行われ、今度は重大なクラッシュはなかったものの、有力ライダーが
クラッシュがあり、このもてぎでポル・エスパルガロのこのカテゴリーの世界タイトルが
決定となった。
チームマネージャーのポンスも一時期難しい時期を送っていただけにこのタイトルという
のは非常に嬉しいものだっただろうし、AGVとダイネーゼ目線で言うと大きな意味のある
ニューワールドチャンピオン決定で喜びを噛み締めるオフィスであった。
MotoGPクラスはまたしてもスペイン人の表彰台独占。あの三人を追いかける可能性が
あったロッシは二度のコースアウト。まぁ、彼はオフィシャリーには口に出さないが
あまりこの国もサーキットも好きでないようなのでイタリアの2レースやオランダのように
何が何でも勝つとか高い集中力を保って勝利にしゃにむに戦うという部分が薄く
なってきていたような気がして仕方がない。
まぁ、誰しも全盛期もあれば衰退期もあるし、永遠に戦えるわけでもないし、
辞める時期もあるわけだし、全てのレースを勝てるわけでもないからロッシでも
サーキットを去る時期はやってくるし、ライバルに先行されるということもあるのだろうが
今回のレースを見て、かなり終わりが近づいてきていて、再び勝てるのだろうかと
思えるようなレースであった。
ロレンソの素晴らしさとマルケスの成長と強さ、ペドロサの安定性だけが際立って
他のライダーとチームとパッケージはもはやカテゴリーが違うくらいのように思えた
レースであった。
MotoGPのレースが終わり、しばらくして、AGVとダイネーゼの契約ライダー本人
やチームスタッフがヘルメットやライディングスーツを持ってインプレッションを
話したり要望を出して次のレースに備えるのだが、忙しい最中ポル・エスパルガロ
本人がチャンピオンTシャツを着てやってきた。AGVのマウリツィオは不在であったが
ダイネーゼのステーファノはいて、抱き合って喜ぶ。
いつでも初勝利と世界チャンピオン決定という瞬間は特別なモノがあるのだが、
こうしてニューワールドチャンピオンを祝福できるというのはいいものである。
私もステーファノもAGVとダイネーゼロゴの前でニューワールドチャンピオンを
撮影。これはすぐにフェイスブックなどのSNSやダイネーゼのHPに掲載される。
ライブ感あふれる情報発信である。
まぁ、ヘルメットにしても、ライディングウェアにしてもただ使っているということだけでなく
どこをどうしたらいいのか、ヘルメットの視認性であったり、空気の流れや汗の吸収
などに意見をしたり、ライディングウェアの使い勝手に関して感じたことから提言した
ことというのは製品の改良や進化につながるわけで、こうして使ってまもなくやってきて
色々印象を的確に指摘しているライダーとは共に戦っているという共有感を有する
わけだし、そういうライダーに勝って欲しいとか王者になって欲しいというのは当然
である。
また、AGVで言うとマウリツィオは世界で戦っていたライダーであり、彼にライディング
に関してアドバイスを求めてきたりするようなライダーが学習したり理解してその結果、
こうして世界チャンピオンになるというのはうれしいものである。
私にしても、薄い関係性ではあるが、こうしてモノの進化や開発を進めたりしながら
レース後のインタビューや時間的な様々な縛りがあるなかで契約先にやってきて
報告するライダーというのはシンパシーを強く感じるものだ。
メーカーの人間からすると、地方選手権から国内選手権でトップクラスの成績を
残し、世界選手権にやってくるが、すごい人が様々な国からやってきて戦う世界選手権
で世界チャンピオンになるというのは大変なことであることはよくわかっているわけで
共に幸福感を味わえるというのはいいものだなと思う。
レースの世界だから勝者がいて、敗者もいるのだろうが、選ばれた人間がベストを
尽くして、世界の頂上についた瞬間を共有して、そして、こうして喜びを分かち合える
ことができるというのは素晴らしいもので、何とも言えない至福の時間を共有できたのは
実にうれしいものであった。
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