クルム伊達公子が岐阜の五万ドルトーナメント(カンガルーカップ国際女子オープン)
に出るときになぜだろうかなと思ったのですが、しばらくして、理由の一つがわかりました。
同じようにロジャー・フェデラーが当初予定していなかったトーナメントに出ることを決めた
のにも納得できる理由がありました。

 練習で理解できることも感じることもあるが、世界の列強が戦うツアー公式戦の中で
文字通り体感できることがある。それが今回ロジャー・フェデラーが芝生のシーズンのあとに
ハードコートではなくて、クレイコートでの大会の出場を決めた理由でしょう。

 ウィルソンとの契約は残っているし、シーズン途中で契約を解除するのはあまりにも
リスクが大きい。そして、ウィルソンの打ち味に彼は慣れているし、満足もしている。

 しかしながら、彼が勝てなくなってきたり、勝利に対する欲があり、今までにない何かを
得ようとした時に彼が出した結論は違ったモデルのラケットを使用するということであり、
練習ではなくて、ツアーの中で実際にトッププレイヤーが集まり、己の首を狙ってくる
ライバルたちを蹴散らして求めているショットを放ち、さらに進化したり、成長した
ところを見せるということになったのでしょう。

 クルム伊達公子が岐阜にやってくるという話が出たときに何故だろうという思いが
ありましたが、彼女の手には新しいモデルのヨネックスのラケットがありました。

 ロジャー・フェデラーがこの時期に大会に出るということは何を意味するのだろうかと
思いましたが、彼がコートにやってきたときは今までとは違うモデルのウィルソンのラケット
を持っていました。

 新しい武器が何をどう変えるのか、高いレベルでのテストの結果として何が生まれるのか
気になります。

コメント