スズキがMotoGPのグリッドから去って、かなりのレースが行われて浜松のバイクが
サーキットで見られない状況が自然なものになっています。しかしながら、開発は
続けていて、来年の開幕戦にスズキのバイクが戻ってくる予定ではありますが、どうも
DORNAの考え方なり姿勢が状況を複雑化しています。
http://www.gpone.com/2013061710547/Suzuki-2015-ecco-perche-e-un-danno.html

 基本的に世界選手権での競争というのはオープンであるべきだと思います。
世界のバイクメーカーには大規模なところも小さな規模の会社もありますが、彼らが
バイクを作って世界選手権で戦いたいと思った時に参入障壁はない、あるいは低い方が
いい。メーカーの中でエンジニアの思いや取締役会の方向性、結びつきがある部品
メーカーやメインバンクなど色々な立場で様々な思いを有しています。
一つの組織の中で全社一丸となって世界選手権格式のレースに出場したいという
ケースもあれば、参戦に反対するケースだってあります。

 そんな状況はDORNAも当然のことながら理解しているのでしょうが、どうも
スズキの復帰に関しては既製の参戦チームとのジョイントを主張したり様々な
付帯条件を口に出したりしています。

 こういうことがあり、ここまで報道されるとなると当然スズキにとって果たして無理を
したり、難しい条件をクリアしてサーキットに戻ってくることがいいことなのか考えて
しまうことでしょう。

 私が仮にスズキの株を持っていたら、株主総会で何か言いたくなるようなことが
続いているように思えますね。

 DORNAのここのところのスズキに対する姿勢というものには大きな疑問を感じます。
MotoGPにはホンダとヤマハとドゥカティが参戦していますがライバルメーカーという
名前でカテゴライズされる同じ業界の仲間でもある他社もここのところの状況を
見て、何か感じることがあるように思いますね。DORNAの政策に違うアクティビティ
を考えるようなことになるとレース界が大きな地殻変動を起こすような気がします。

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