ベン・スピーズがバルセロナもお休みだそうで、テストライダーであるミケーレ・ピッロが
参戦するようです。

 マックス・ビアッジがムジェッロでテスト走行して、それをドゥカティ陣営もそれを認めて
何が起きるのかなと思ったりしましたが、テストライダーのミケーレ・ピッロが走ることに
なり。現実的で即時性の高い対応をメーカーもチームもしました。

 本来、3レースほどしか走れないと思われたミケーレ・ピッロでしたが、こうして代役
とは言え走れるというのは大きなチャンスですね。

 阿部典史やセテ・ジベルナウがチャンスを掴んだのは前者がダリル・ビーティのけが、
後者は原田哲也のチーム離脱というものでした。

 ミケーレ・ピッロというライダーのキャリアの中で125cc時代の彼は大したライダーでは
ないという声がほとんどでした。

 そこからチームロレンツィーニバイレオーニでストック1000選手権で走り始めた時に
言われたのは『どれだけ払ったのかわからないが、払って乗ることができたライダー
だ。』というものでしたが、4ストロークのリッターバイクが本来の能力にマッチしたのか、
あるいは急に実力が開花したのかわかりませんが、クラウディオ・コルティと同等
あるいは凌駕するタイムをマークし評価を一変させました。

 同じようなことがミッシェル・ファブリッツィオにも言えることがあり、モータースポーツ
という世界ではマシンのキャラクターの違いやチームやタイヤメーカーが異なると
ライダーの成績が一気に変化するということがあるのですが、ミケーレ・ピッロに
関しても眠っていた才能が目覚めました。

 その彼が、ベン・スピーズの怪我の回復が遅れていることもあり、テストライダー
である彼がバルセロナの週末も走ることになりました。

 現在、世界選手権レベルで契約していないライダーや各国の国内選手権を走ってい
るライダーを走らせるようなことも考えられたのでしょうが、チームとメーカーは
ドゥカティをずっと乗っていて、バルセロナのサーキットも知っているライダーである
ミケーレ・ピッロを選びました。

 これは彼にとって大きなチャンスですね。今のドゥカティでミラクルを見せるのは
難しいですし、他のメーカーとの実力差をまともに感じているとは思いますが
どんな走りを見せてくれるのか楽しみです。

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