スズキと別れ、MVとスーパースポートに参戦することがかなわず、ドゥカティで
スーパーバイクということになったチームアルスター。アルテアと離れて、チームアルスター
と組むことになったドゥカティ。果たしてどんなシーズンとなるかと思っていたのですが
非常に厳しいシーズンになっています。
http://www.motoblog.it/post/148235/sbk-per-il-team-ducati-alstare-stagione-gia-da-archiviare

 まぁ、シーズン当初にカワサキの強さはある程度予想できましたが、予想以上に
快足ぶりを発揮しているのは想定外だと思っていた人も多いでしょう。

 また、マックス・ビアッジ以外のライダーが今までの参戦体制の中で勝つことができ
なかったアプリリアがここまでの競争力を有するとは想像できなかったことでしょう。

 カワサキとアプリリア。サイクス、ラバティ、ギュントリのこの三人のシーズン前の予想を
超えた速さが飛び抜けてしまっているのはドゥカティにとってもアルスターにとっても
誤算であったことでしょう。

 しかしながら、ドゥカティとアルスターの不振ぶりというものは何が理由か考えて
しまいますね。

 スーパーバイク世界選手権というカテゴリーですから、マシンの基本性能が劣ると
メーカーやチームが開発に力を入れても伸びしろが限られてしまう。

 かつてチームアルスターがスズキのマシンで参戦していた時にシーズンの序盤の
段階でマシンの基本性能に見切りをつけて翌年のシーズンの開発に重点を置いて
目の前のレースより、近い将来の方を考えながら送ったシーズンがありました。

 フランシス・バッタというチームマネージャーはこういうことをする人で有している
リソースと使っているバイクで限界値が見えたら、そこで勝てそうにもない戦いを
することなく、近い将来での時間軸で勝てる場所と道具で勝ちに行くことをする人
なんですが、カルロス・チェカのクラッシュ以降のコンディション、ライバルチームと
ライダーの速さ、現今でのドゥカティのマシンと開発体制での競争力を考えて
シーズンを送る可能性も感じますね。

 また、ドゥカティも今までのチームとは違った協力関係の中で求められたり、
必要とされるものの違いとライバルチームの速さを見ている中で反撃体制を
取るには厳しさを感じているようにも思えます。
 
 マックス・ビアッジの復活の報道やニッコロ・カネパのワイルドカード参戦など
イレギュラーな話が続いているというのは何かもがきながら何かをつかもうとしている
姿を感じます。果たしてアルスターとドゥカティはウィナーズサークルに戻ってこれる
のでしょうか。

コメント