イタリアのメーカーがイタリアのチームでイタリア人ライダーが世界選手権で
日本の大メーカーを相手に走ることは難しさや厳しさを理解しながら戦う必要がある。
人的、物的、金銭的に様々な要因が絡まないと挑戦は無謀な自殺行為になる。
そんなわけで国内選手権では姿を見せたMVアグスタがスーパースポート世界選手権
に打って出てきたのは様々な思いや希望を具現化できる環境が整ってきたのでしょう。
彼らの情熱が成績となり、ロベルト・ロルフォが表彰台に登壇しました。

 日本のホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキにイギリスのトライアンフ。
競争相手が素晴らしいバイクを用意して戦う世界選手権に美しいF3で戦いを
臨んだ今シーズン。まだまだやることがあるなというここまでの戦いぶりでした。

 ライダーもマシンも高いレベルでないといい成績を残せないこの戦い。
チームとメーカーが契約したライダーはロベルト・ロルフォでした。

 ロルフォというライダーはここまでの経歴の中で様々なバイクをライディングしてきました。
その中で各メーカーの特徴を理解し、違いや特徴を実際に世界選手権レベルで
感じてきました。

 その経験というのは、初めて世界選手権レベルで戦う上でメーカーやチームが
求めていたものでしょう。同一メーカーで走ってきたライダーにはない経験というもの
が彼にはあり、比較対称できることはマシンを開発するうえで、他社と戦ううえで
大きなものでしょう。

 イギリスラウンド。ついにロルフォとMVアグスタが表彰台に登りました。
世界選手権での表彰台登壇はジャーコモ・アゴスティーニがかつて500ccクラスで
勝ったドイツグランプリでの優勝以来の37年ぶり。あの美しいバイクを生産、販売
するメーカーのファンにとっては非常に特別な一日になりました。

 ロルフォと私との関係性やMVアグスタに関する思いなどを考えると色々と考える
ことが多かった日曜日のレースでした。 

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