さぁ、今週末はときめきのモンツァだ。
2013年5月9日 スポーツ モータースポーツのシーズンが開幕しても、少々離れた場所でやっていると
気持ちが乗らない。そんなイタリア人が初めて自国で迎える世界格式のバイクレースが
今週末のスーパーバイク世界選手権のモンツァである。業界人もファンもあのロンバル
ディア州の高速サーキットでのハイスピードバトルに心躍るレーシングウィークエンドが
始まろうとしています。
イタリア人がイタリアでのレースに強い思いを持つのは当然。そして、このモンツァでの
戦いに胸を躍らせるのはあのサーキットの魅力にあります。
安全性や用地などの問題もあり、近年新設されたサーキットには強い相似性があります。
低速コーナーが多く、ストップ&ゴーのサーキットの多さ。それは新しくサーキットを作るときに
FIAやFIMといった組織の役人が求めるあり方をサーキットデザイナーが吟味し、頭を
稼働させて、役人に満足してもらい、多くのサーキットから見て突飛でないものを思い
描いてそれを具現化したものです。
モンツァのレイアウトはどうでしょうか。
エンジン全開率70%を超える超ハイスピードサーキットです。
そして、低速コーナーと高速コーナーがロングストレートとミドルストレートの間に
存在する。最終のパラボリカから1キロを超えるロングストレートを全開で駆け抜けて
プリマバリアンテの低速コーナーをしっかりキレイに進入しないとコースアウトしたり
次のミドルストレートでタイムを稼げない。そして、アスカーリシケインの難しさを
いかに克服するかによってタイムも順位も異なってしまう。簡単にように見えて実に
難しいサーキットですし、マシンもライダーも限界の能力を求められる。
そして、スリップストリームでの激しい攻防。
モンツァの森は幾多の素晴らしいバトルを生んできました。
私にとっても悲しい思い出も美しいストーリーもあのモンツァで味わいました。
スーパーバイクでのピエールフランチェスコ・キリの優勝に大盛り上がりとなった年。
キリの最終のパラボリカでコーリン・エドワーズのホンダのインに飛び込み、ライティング
能力と闘争心を見せスズキのマシンの優秀さを証明して勝ったレース。
彼は喜びのあまり、サイティングラップで、身につけているものをどんどん客席に
掘り投げて下着姿で帰ってきました。
スーパースポートでのリアでの挙動がダメダメでありながら、エンジンパワーと
ライダーの能力とど根性で強すぎるホンダのセバスチャン・シャーペンティエを
ブチ抜き、イタリア人ライダーのジャンルカ・ナンネッリがイタリアのマシンのドゥカティを
駆って、イタリアのチームでモンツァでアンタッチャブルなシャーペンティエとホンダを
モンツァで快走してあのサーキットが大爆発したレース。
その年のチャンピオンになるシャーペンティエと藤原とナンネッリの三つ巴の争いになり
優勝もありえるのではないかと緊張と興奮が包み込んだモンツァ。
ナンネッリは結局タイヤが終わってしまい、ペースダウンし、レースはチームメイト同士
であるシャーペンティエと藤原がぶつけ合いながらも共倒れすることなく藤原が
勝利したレース。ウィナーは藤原だったが、ヒーローはキャリア初の表彰台をモンツァで
ドゥカティで記録したナンネッリだったレースを見て、私はしばらく涙が止まりませんでした。
(その時のレポートはこちらhttp://yasumarzo.diarynote.jp/200505092115020000/)
今年もいよいよモンツァでのレーシングウィークエンドが始まります。
果たしてどんなバトルが見られるのでしょうか。
お楽しみはこれからだ。
気持ちが乗らない。そんなイタリア人が初めて自国で迎える世界格式のバイクレースが
今週末のスーパーバイク世界選手権のモンツァである。業界人もファンもあのロンバル
ディア州の高速サーキットでのハイスピードバトルに心躍るレーシングウィークエンドが
始まろうとしています。
イタリア人がイタリアでのレースに強い思いを持つのは当然。そして、このモンツァでの
戦いに胸を躍らせるのはあのサーキットの魅力にあります。
安全性や用地などの問題もあり、近年新設されたサーキットには強い相似性があります。
低速コーナーが多く、ストップ&ゴーのサーキットの多さ。それは新しくサーキットを作るときに
FIAやFIMといった組織の役人が求めるあり方をサーキットデザイナーが吟味し、頭を
稼働させて、役人に満足してもらい、多くのサーキットから見て突飛でないものを思い
描いてそれを具現化したものです。
モンツァのレイアウトはどうでしょうか。
エンジン全開率70%を超える超ハイスピードサーキットです。
そして、低速コーナーと高速コーナーがロングストレートとミドルストレートの間に
存在する。最終のパラボリカから1キロを超えるロングストレートを全開で駆け抜けて
プリマバリアンテの低速コーナーをしっかりキレイに進入しないとコースアウトしたり
次のミドルストレートでタイムを稼げない。そして、アスカーリシケインの難しさを
いかに克服するかによってタイムも順位も異なってしまう。簡単にように見えて実に
難しいサーキットですし、マシンもライダーも限界の能力を求められる。
そして、スリップストリームでの激しい攻防。
モンツァの森は幾多の素晴らしいバトルを生んできました。
私にとっても悲しい思い出も美しいストーリーもあのモンツァで味わいました。
スーパーバイクでのピエールフランチェスコ・キリの優勝に大盛り上がりとなった年。
キリの最終のパラボリカでコーリン・エドワーズのホンダのインに飛び込み、ライティング
能力と闘争心を見せスズキのマシンの優秀さを証明して勝ったレース。
彼は喜びのあまり、サイティングラップで、身につけているものをどんどん客席に
掘り投げて下着姿で帰ってきました。
スーパースポートでのリアでの挙動がダメダメでありながら、エンジンパワーと
ライダーの能力とど根性で強すぎるホンダのセバスチャン・シャーペンティエを
ブチ抜き、イタリア人ライダーのジャンルカ・ナンネッリがイタリアのマシンのドゥカティを
駆って、イタリアのチームでモンツァでアンタッチャブルなシャーペンティエとホンダを
モンツァで快走してあのサーキットが大爆発したレース。
その年のチャンピオンになるシャーペンティエと藤原とナンネッリの三つ巴の争いになり
優勝もありえるのではないかと緊張と興奮が包み込んだモンツァ。
ナンネッリは結局タイヤが終わってしまい、ペースダウンし、レースはチームメイト同士
であるシャーペンティエと藤原がぶつけ合いながらも共倒れすることなく藤原が
勝利したレース。ウィナーは藤原だったが、ヒーローはキャリア初の表彰台をモンツァで
ドゥカティで記録したナンネッリだったレースを見て、私はしばらく涙が止まりませんでした。
(その時のレポートはこちらhttp://yasumarzo.diarynote.jp/200505092115020000/)
今年もいよいよモンツァでのレーシングウィークエンドが始まります。
果たしてどんなバトルが見られるのでしょうか。
お楽しみはこれからだ。
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