松田聖子が制作に関して分厚くサポートする体制で楽曲を発表するようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130423-00000311-oric-ent

 藤井隆というタレントとして非常にとんがったキャラクター設定やネタの作りでテレビに
出てきて、吉本のユニット番組から、他の事務所のタレントとも笑いを生み出せるような
能力と感の良さや頭脳を感じさせてきました。

 そのテレビタレントとしての彼の面白さや上手さというものをいいと評価していた
彼のファンというのは今の彼をどう思っていたのだろうかと利益とは関係のないの立場
から見てふと思いますね。

 現在の彼というのは、円満で平和な夫婦であり、優しそうで家庭的なお父さんという
イメージが流通していて、そこから得られる利益というのは享受していると思います。
ドラマの役であったり、コマーシャルの契約などもそういったイメージから発生している
ことでしょう。

 その彼が何を考えてどこへ行こうとしているのかわかりませんが、お笑いタレントとして
出始めていた時のアナーキーさやとんがった部分を面白いと思っていたような人達が
今の彼のアクティビティに関して、寂しさを感じていたり、支持できないと思っている
のだろうなというのは想像できます。

 テレビを中心にして活動しているお笑い芸人が事務所の力やスポンサーディールとは
関係ない部分で生の緊張感や自らチケットを売ったりして、どれだけやりたいネタを
やって観客が来てくれるのか、観客動員力があるのかを試しつつ、ネタを作ったり
発表する機会を作って、プレイヤー兼マネージャーとして活動している人やグループが
あります。

 そんな中で本来の芸人としてのパワーであったり、能力を磨いたり、錆びつかせない
ようにしているのでしょうが、今回の藤井隆の新曲発表というのはお笑いやライブという
形ではなく、楽曲の発表という形であったり、サンリオとのコラボという創造というもの
や松田聖子にサポートによる制作というものでした。

 お笑いタレントとしての彼の姿を驚きながら、喜んで見ていたファンが求めていた
ような展開がなく、かつてのファンはどんな思いで今回の発表を見ているのだろうかと
思いますね。芸風というのは年齢によって、あるいはキャリアを重ねることによって、
あるいはそのほかの外的な要因で変化したり、進化したりするのでしょうし、
やりたいことが変わってきたり、求められる作風や方向性が変わってくるのだろうなと
思う私です。

 考えようによっては、おねえ口調でとんがったことを言うのは、世の中に出ていく
ために必要であった方法と芸風で、今回のように松田聖子にサポートしてもらい
サンリオとビジネスディールを結んですすめるようなことが本来彼がやりたかった
ことなのかなとも思ったりします。

コメント