競馬のG1レースの桜花賞はクリスチャン・デムーロ騎乗のアユサンが制しました。
そして、二位には兄のミルコ・デムーロ騎乗のレッドオーヴァル。なんと兄弟での
ワンツーフィニッシュとなりました。

 兄弟ジョッキーでG1レースに出場したケースというのは今日までのJRAの歴史の中でも
ありましたが、これがワンツーフィニッシュというのは私の記憶にないですね。

 デープインパクトという血筋というものもありますが、優れたジョッキーにも名家というのが
あるのでしょう。同時に同じ業界で兄弟でありながら戦ってきているので、兄のレース運び
というものを熟知していて、一騎打ちになった時にどう戦うのかを理解していて、その
戦術を使うことができ、そのジョッキーの思いを具現化できる肉体や理解力をアユサンが
有していたのかなという気もしますね。

 テニスの場合は兄弟対決や姉妹対決となると、やりにくさや難しさが表に出て、
違う相手の場合だとしっかり刺せるトドメを差し切ることができずに世界レベルのプレイヤー
が持っている悪魔性が少し鈍化してしまって凡戦になったり、一方的になってしまう
展開になりますが、今日のレースを見たところそういう部分は少なくとも私は感じることが
なかったですね。

 勝利者となった弟に兄が『good job』と言っていたらしいのですが、それは本音のような
気がします。ただ、レース後の日本のメディア関係者からのインタビューが英語で
あり、イタリア人であるクリスチャン・デムーロがそれに英語で答えていたので
彼の中で兄からかけられた言葉をインタビューの際に意訳して『good job』といった
可能性は高いのかなぁとも思ったりします。イタリア語発想だと『hai fatto bene!(よくやったな)』とか『ottimo lavoro(よりよい仕事をした)』という言葉になりそうな気がする私です。

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