金曜と土曜の主役はサム・ロウズとヤマハR6でした。そして、ストック600から
上がってきたミハエル ヴァンデン マルクの快走、ロベルト・ロルフォとMVアグスタ
の意外な競争力の高さなどサプライズに満ちた二日間でしたが、そこを正常化
したのが日曜の午後のケナン・ソフオーグルとカワサキニンジャでした。

 勝利を奪うというのは色々なファクターが絡み合って成績につながるのでしょうが、
ライダーとしての成熟、経験、戦術、技術などがしっかり有していて、そこにカワサキの
速いバイクとこのカテゴリーの中で『どでかくてお金とリソースがかかっているなぁ』と
言うことができるチームの力が溶け合ってのことだと思います。

 この勝利は非常に大きな勝利であることは間違いないのですが、ある意味、
違った形で意味があると思いますね。

 今年のカレンダーの中でシルバーストーンやブルノというサーキットでやるかどうか
が今を持っても不透明であり、代替サーキットをどこでやろうかという話がパドックで
されています。

 いくつかの有力な場所の中に一つ挙げられているのがイスタンブールです。

 トルコのファンがポイントリーダーやチャンピオンの有力候補として戦うケナンを
応援し、イスタンブールで走る姿を見たいというのは強い願望であり、夢でも
あります。

 トルコのモータースポーツファンが求めることが実現するための最初の一歩で
ある可能性も感じさせるオーストラリアの勝利でした。

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