スーパーバイク世界選手権の開幕戦。フィリップアイランドで日曜日に歓喜の時間を
過ごしたのはアプリリアでした。

 日本の四メーカーにイタリアのドゥカティにドイツのBMW。このメーカーを相手にして
アプリリアが第一レースも第二レースも1-2フィニッシュ。素晴らしい開幕戦になりました。

 今回のこの優勝と1-2フィニッシュはアプリリアにとってはとても意味の大きな成績
だと思いますね。

 今までアプリリアが参戦を再開してスーパーバイク世界選手権で上げた勝利は
マックス・ビアッジによるもので他のライダーが勝つことはできなかったのが
彼等のここまでの歴史でした。

 この事実から考えられること、推測できるこというのはアプリリアがエースライダー
であり、実績と能力のあるマックス・ビアッジに彼のライディングスタイルにあった
スペシャルなバイクを開発して供給することで彼が彼のスキルを発揮できる
状態でマックス・ビアッジは好成績と昨年のタイトルを奪ったのではないかという
ものです。そこでは中野真矢もレオン・キャミアもマックスを上回る成績を残すのは
稀であり、優勝はできなかったのだろうということですね。

 マックス・ビアッジが衝撃の引退宣言をして、サーキットに現れるのはテスターでも
開発のアドバイザーでもなく、テレビ局の解説者としてということになり、
ディフェンディングチャンピオン抜きで迎えた今年のシーズンはアプリリアが競争力を
保てるのだろうか、ローマ人抜きで日本の四メーカーとドゥカティとBMWに対抗
していけるのだろうかということがレース業界の中や世界中のファンから上がって
いたのですが、フィリップアイランドの日曜日に残した成績はアプリリアにとって
忘れえぬものとなりました。

 果たしてこの開幕戦から何が生まれるのだろうか、何が始まるのだろうか。
もちろん、ライバルメーカーも黙ってはいないだろうし、他の強いライダーが
群雄割拠するシーズンの今後が楽しみです。

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