払ってでも乗るという人ともらわなければ乗らないというライダーがいて、両者の
技量が一緒であれば、チームとしてはスポンサーを持ち込むなり、ポケットマネーを
出してくれる方を選ぶわけで、現在の経済状況下では払って乗るライダーを優先
するのは当然でしょう。そんな今のレース界でジーノ・レアはシーズン直前になって
スポンサーの方針変更によって現在浪人を余儀なくされて他のカテゴリーも見据えながら
就職活動をしています。
http://www.gpone.com/index.php/Rea-mezzo-milione-di-euro-per-correre.html

 ジーノ・レアというライダーは能力もあるし、まだまだ若い。しかしながら、スポンサー
を獲得しながら、お金を持ち込んで走るという能力には欠ける部分がある。
そんななかで昨年は支援を受けていたところがあった。そして、今年に関しても
かなり話が具体化していたものの、企業の方針の転換によってお金を持ち込むことが
できなくなりました。

 ジーノ・レアはMoto2クラスでシーズンを走るのに必要な額は50万ユーロだと
話しています。

 そして、このクラスでもらって乗っているのは六人だけだと言っています。

 ある意味、今年のスーパースポート世界選手権に多くのライダーが出走する
というのは必然なのかなとも思いますね。

 スーパースポート世界選手権はロシアやインドといったところでのレースが行われる
ことによってチームがライダーに要求する額も二年前に比べたら高くなっているが
それでもチームによっては15万ユーロでいいというところもある。
20万ユーロを払えばいい中堅チームで走ることも可能である。

 そして、ヤマハやカワサキ、スズキといったメーカーとの結びつきやディーラー系
チームが存在するのがスーパースポートクラスであり、国内選手権や地方選手権で
そういったメーカーのマシンで活動してきたライダーやチームが世界レベルの
活動をする時にMoto2は考えられるけれども、予算とそれまでのメーカーとのお付き合い
や今後のビジネス展開を考えるとスーパースポートの方が色々な意味でやりやすい
と思われます。

 ジーノ・レアというライダーやそれ以外の能力はあるが、払って乗ることができない、
あるいはチームから要求された額を集めることが不可能なライダーにとって非常に難しい
時期の中で走る以外の能力が求められていると思いますね。
ロレンツォ・ランツィにチャンスがなかったりするのもそういったところがあります。

 自力でスポンサーを持ち込めないのであれば、イタリアモーターサイクル協会
のような若手育成プログラムを利用するというようなことがないと非常に難しい
局面だと思います。

 

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