メルボルンの車椅子テニスでダブルスに続き、シングルスでも国枝慎吾が栄冠に
輝きました。

 故障があったり、相手に研究されたりと難しい時期を経験した年月はすでに
終わり、彼には輝かしいタイトルがまた一つ加わりました。

 真夏のオーストラリアのハードコートで自らを信じ、しっかりとゲームプランを
遂行し、ゲームを支配したのはハードなバックハンドや強いスピンサービスを
持つ国枝でした。

 ユニクロというファッションメーカーがジョコビッチや錦織といったプレイヤーと
契約を結ぶ前にプロフェッショナルプレイヤーとして契約したのが国枝でした。

 アマチュア時代にいろいろな意味で難しい環境や状況にあった彼ですが
ユニクロというビッグな会社からの物心両面でのサポートを得て、さらに故障から
立ち直り2013年最初のビッグタイトルを手にしました。

 年齢など関係なく、さらに強さを求め、技術を追求する姿勢は変わりません。
その彼が年間グランドスラムを達成する資格と権利を得ました。

 あきらめが悪いことが美しいことであり、ひたむきなことが素晴らしいことで、
与えられたもので満足することなく、いろいろなものを掴み取ろうとする彼が
考えているのは今シーズンを征服すること、世界ナンバーワンでいること。
そして、それを維持することでしょう。

 彼の今季は最高の形でスタートしました。彼の今後の戦いが楽しみです。

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