日本の音楽業界の中では年末のレコード大賞であったり、紅白歌合戦というものに
関わってバタバタしている人が多かったり、カウントダウンイベントに携わっていると
閑散としているオフィスと現場で人の少ない中で忙しい日々を過ごしたりする人が
多いですね。でもって、年が明けると、三月の末はもう年度末になるなぁと感じます。

 そんな年度末を迎えるうえで、どこの会社もそうでしょうが、売上が上がっていない
ところは焦ったり、慌てたりします。そこで売上が見込めるものをリリースしようと
考えていきますね。

 ということで二月のバレンタインデーあたりからここ数年CDの売上が落ちているこの
国でレコード店で見るポスターやPOPはベスト盤のものが多いですね。
スーパーではっさくが出はじめて、専門店やコンビニでバレンタインデー商戦となり、
薬局で花粉症の薬や対策グッズが出てくる頃レコード店ではいろいろなミュージシャンの
ベスト盤が出てきます。

 作り手と売り手の思惑は手っ取り早く売上を上げるということでしょうが、そんな
意思とは関係なくいいものが出てきたら購入しようと思いますね。デビューから同じ
レコード会社で活動しているアーティストはいいベスト盤が出たりしますし、
最近はキャリアの中でレコード会社が変わっても、権利関係をうまくクリアして
ファンが望むベスト盤のリリースが可能になっていて、ファンがこれなら買おうとい
気持ちにさせるものがあります。

 私が今、とても気になっているのはMISIAのベスト盤ですね。
http://www.misia.jp/official/sp/records15/

 あの衝撃的なデビューから今日に至るまで元気な時も辛い時も楽しい時も難しい時期
も彼女の作品を聞いていました。その彼女のベスト盤がレコード会社の大人の人たちの
思惑なり意図が当然あるとは思います。なければ却っておかしいと感じます。
しかし、そんなことがあろうとなかろうと聞きたい、買いたいと思わせるのがアーティスト
のパワーであり、タレントであり、エネルギーであると思います。

 ウィンターオリンピックのテーマ曲になったことやテーマ曲として使われたドラマが
冬場の放送だったこともあって彼女には冬のイメージが強いかもしれませんが、
春先の過ごしやすくなってきたなぁという時期に彼女の作品を耳にするのは心が
ハッピーになるかもしれません。

 レコード会社の大人たちの思惑に踊らされているのではなくて、MISIAの音楽に
踊っているんだ、踊るんだという人達がレコード店やウェブ上で購入する春先に
なるのでしょう。

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