まぁ、メジャーリーグを経験したプレイヤーが日本に戻る時に何を判断材料として
球団を選ぶのだろうかと想像します。お金もあるだろうし、機会の多さでもあるでしょうし、
家族のこともあるでしょうし、それ以外にもいろいろなファクターがあるのでしょうが、
私が強く感じるのは球場です。

 松井がジャイアンツからメジャーに行くことになった時に言われたのはお金やメジャー
に対する憧れもあったのでしょうが、小さくない理由の一つとして報じられたのは球場
のことでした。

 東京ドーム側が腰や膝に負担の少ない進化した人工芝の導入を公にしていた
ようですが、長い期間を人工芝をホームスタジアムとして戦っていたプレイヤーである
松井は天然芝に対する憧れや希望を抱いていたと言われています。

 名古屋人であり、少年ドラゴンズファンだった私は現在ジャイアンツの監督である
原がナゴヤ球場での活躍ぶりを苦々しく見ていましたが、その彼が現役を引退
して日本テレビの解説陣に加わらず、NHKと契約を結びました。

 その彼がいつだったか名古屋でのドラゴンズ戦での活躍について話に振られて
彼は『ナゴヤ球場というのは球場が狭くてホームランが出やすいから活躍できたと
いうのもあるけれど、あの球場は本当にグラウンドコンディションがよくて、土の部分
も芝生のところもプレイしやすいから、安心してハッスルプレイができると思うと打撃にも
いい影響があって、活躍できた』ということを話していました。

 この発言を聞いて思ったのは、NHKと契約した解説者であり、日本テレビに行かな
かったから話せたことなのだろうかという思いと人工芝というのはプレイヤーの負担が
大きいのだろうなというものでした。

 ドラゴンズでナゴヤドームをホームで内野手として、そして、その後外野手として
活躍してきた福留がメジャーで天然芝でのプレイをしてきて、日本に戻る時に
横浜スタジアムやナゴヤドームという人工芝をホームとする球場でのプレイを
望まずに天然芝である阪神甲子園球場が本拠地である球団を選んだような気がしますね。

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