現在、私がいるチェコで二つの女子のチャレンジャートーナメントを見ました。
そこで思ったのは、レベルの高いものを見るのは楽しいし、その中で感じるものがある
というものでした。

 オロモウツの十万ドルトーナメントとプラハの二万五千ドルトーナメント。
そして、大会のレベルによって出場するメンバーも変わってくるのは当然です。

 そして、オロモウツの時は同じ週のWTAツアーのトーナメントが離れた場所で
あり、これから世界を目指すプレイヤー、今のところ、使えるお金に限りのある
連中はチェコの南東部に大挙してやってきたため、非常に一回戦からレベルの
高いものとなりました。

 その後、プラハでの二万五千ドルトーナメントを見に行った時に感じたのは
レベルの違い。それはディフェンス力に顕著に現れていました。

 オロモウツで戦っていたプレイヤーはバックサイドで厳しいショットを打たれた時に
コートサイドで見ていて、これはスライスで返すだけになると思っていたところ、そこで
トップスピンで相手のバックの深いところに返して、体勢を立て直して、そこからの
ラリーでポイントを取りに行こうとしていました。そこには現在は100位台から200位台
に位置しているが、何かの拍子でブレイクスルーするであろうプレイヤーの脚力と
ディフェンス力がありました。

 また、フォアの深いところからストレートにエースを取るというシーンも何ども見ました。

 彼女たちも最初からそういったテニスができたわけではないので、厳しいツアーを
戦っている中で必要性や重要性に気がつき、練習や研究を重ねて、あのような
ショットを身につけたのでしょう。

 二万五千ドルレベルでは厳しいショットの打ち合いで戦うことになるのは最終日に
近い日になり、実力が拮抗している中での戦いで見られるショットがオロモウツでは
最初から見ることができました。

 そして、高いレベルの練習やフィジカルトレーニングなども見ることができて
とても楽しかったですね。

 激しく戦い、負けて本気で悔しがったり、悲しんでいる姿を見ることができたのは
オロモウツでのトーナメントでした。

 脳みそに刺激を受けるような戦いを見るというのは面白いものですね。
改めて、秋のアジアシリーズで、激しい戦いをコートサイドで見たいと思いました。

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