期待の若手ライダー。リカルド・ルッソインタビュー
2012年8月7日 スポーツ今季のイタリア選手権のストック600クラスに参戦し、同時にユーロアンダー20ストック600選手権も並行して戦うリカルド・ルッソ。チームイタリアFMIというイタリアモーターサイクル協会の主催チームで未来を担うライダーにいい環境で走らせる体制を作り、ベテランエンジニアの技術とチームスーパーバイザーにクリスティアーノ・ミッリョラーティの指導を受けてヤマハR6を走らせる期待の若手に話を聞いた。
(文責yasumarzo。使用言語はイタリア語。クリスティアーノ・ミッリョラーティにも同席してもらい話してもらいました。)
Yasumarzo(以下yasu ) 今季の君はすごく速いし、勝負強いと思うけれど、何が理由なのかな
Ricardo Russo(以下 RR) 色々な意味で勉強できて、理解できたことを実践出来ているからだと思う。
Yasu ここまでの君のキャリアを聞かせてくれるかな。
RR 125GPを始めてから、R6カップを経て、ストック600選手権ということになるね。
Yasu 各国の国内選手権でヤマハのR6がストック600、スーパースポートでいい成績を上げているけれど、このバイクの印象はどうかな。
RR 素晴らしいバイクで扱いやすくて、自分にあっていると思う。
Yasu 普段はどんなトレーニングをしているのかな。
RR モトクロスをしたり、フィジカルを高めるためにトレーニングをしている。こうしてクリスティアーノ・ミッリョラーティという世界で戦ったライダーがいつもそばにいてくれて何が足りないのか、何が必要なのか教えてくれるから、それをもとにやるべきことをやれるのは他のライダーに比べて、恵まれているし、集中出来ると思う。
Cristiano Migliorati (以下CM)彼は非常に才能豊かなライダーで速いしけれど、知らないこともあるから私が指導することで欠けている部分に気がついて持っている能力を発揮できるようになって欲しいと思うね。
Yasu 今季の目標は?
RR まずはイタリア選手権を制すること。そして、ユーロストック600でも勝つことだね。
Yasu 今の君に足りないところ、欠けている部分は何かな?
RR 経験もそうだし、セットアップ能力だったり、今はこうしてイタリアのチームにいるからいいけれど、将来を考えると英語も必要だしね。
Yasu 現在はこうして、イタリアモーターサイクル協会の主宰チームで走っているけれど、大きな多国籍チームに行くとなると英語は不可欠だからね。確かにそれはやらなければいけないと思うよ。それから近い将来か遠い未来かわからないけれど、全日本選手権や鈴鹿八耐で走ることになったときは走りたいと思うかな?
RR それはその時の状況次第だけど、ミッリョラーティや今の私を支えてくれているスタッフと相談してということになるね。
Yasu 何人かのライダーを見ていて勝てるチャンスがありながら、三位で満足したりすることは成長過程でガツガツ勝ちに行く立場のライダーにとって良くないと思うけれど、それはどう思うかな。
CM これはタイトルのことを考えないといけないと思う。勝ちに行くのは大事だけれど、無理の範囲を超えてタイトルを失ったら秋に笑えないからね。実際にビアッジにしても、ワールドスーパースポートでのピットにしてもリスクを負わないところは引く勇気を持って戦ってタイトルを獲得しているからね。
Yasu そう言えば、君もイタリア選手権でライトスピードカワサキで走っていてスーパースポートのタイトルを取った時は優勝はなかったけれど、チャンピオンになったしね。
CM そのとおり。レースは一戦だけでなくて、年間通してあって、頂上に昇るには時に我慢したり、抑える部分が必要だからね。
Yasu 来週はイタリア選手権のミザノ。活躍を期待しているよ。
RR ありがとう。
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