観客のヒートを煽る悪役という立場の人がプロレスという競技では必要なのでしょうが
その立場の人に突き抜けた感、ぶっとんだモノを感じないのは何故なのでしょうか。

 力道山の時代の日本において反則攻撃で客のヒートを買っていたフレッド・ブラッシー
だったり、日本人が金髪に染めるということが明らかにマイノリティであった時に髪を染めて
外人勢トップレスラーのタイガー・ジェット・シンとコンビを組んでアントニオ猪木に襲いか
かっていった上田馬之助など強い職業意識だけでなく、プロレス的な仕掛けや筋書きを
超えてしまうようなことをしていたように思います。

 また、大仁田厚の対抗馬として戦って、凶器を武器と呼び、ハードヒットをしていた
ミスター・ポーゴには日本のマット界で不遇だったなかで素晴らしいライバルを得て
持っている能力を見せつけようという欲が溢れていたと思います。

 そういったレスラーから比較するとどうもタイガーマスクを付け狙う大仁田厚ぐらいしか
迫力や凄みを感じる悪役レスラーが見当たりません。

 昔のアメリカのマット界では日本人が悪役をして、ナイフで切られるようなヒートを
生み出した汚い日本人をやりきって儲けた人がいましたし、同じようにロシア人や
キューバ人などのギミックをやっていた人もいました。

 世の中の空気感を敏感に察知して、世の中をヒートさせて観客動員に結びつけて
儲けようという人が出てきた時にとんでもない悪役レスラーが生まれる気がします。
世の中のことを感じ取る意識の高さとか生活しにくくなるけどやり抜く覚悟感が
必要なのでしょう。

コメント

nophoto
Alice
2012年9月12日15:54

That’s a brlilaint answer to an interesting question